子宮頸ガン(子宮頸癌)・病気症状・検査

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 top pageへ>子宮頸ガン         (子宮頸癌)子宮頸癌の9割近くは扁平上皮ガン・症状・検?/FONT>
 
     子宮頸癌(子宮頸ガン)という病気とは

     子宮ガンという病気には子宮頸ガン(子宮頸癌)と子宮体ガンがあり、子宮頸ガン(子宮頸癌)は子宮体癌の9倍以上

     の発症率です。

     この病気、子宮頸ガン(子宮頸癌)の90%近くは扁平上皮ガンで残りが腺ガンまたは両者の混合です。子宮頸ガン(子

     宮頸癌)は子宮の入り口付近の粘膜に出来るガンです。


     
子宮頸癌(子宮頸ガン)の病気の発生と進行

     病気の発生の過程は「異形成」「上皮内癌」「浸潤癌」の段階があります。異形成という病気の段階は前癌状態とされ、

     軽度の場合95%以上は自然消失しますので、治療は必要ありません。但し、定期的な検診で経過を確認する必要はあり

     ますし、判断により適切な治療もありえます。高度異形成の病気の段階では、15〜20%癌化する可能性があります。

     その進行は人様々で、異形成が10年経過してから癌化するものや、上皮内癌に移行しても基底膜が丈夫で7〜8年その

     ままの事もあります。病気の進行は個人差があります。異形成は30歳代に多く発生し、放置しても多くは消えて行くと

     されますが、ある場合には、消えずに残り40歳代でガン化する事もある病気です。40歳代、50歳代に多くなるのが

     子宮頸ガン(子宮頸癌)という病気の特徴です。子宮頸ガンは進行すると周囲の組織に浸潤します。
浸潤した子宮頸ガン

     
(子宮頸癌)ではセ ス時に異常出血を伴います。



     
子宮頸癌(子宮頸ガン)という病気の危険因子

     危険要因としてはガン遺伝子とガン抑制遺伝子のバランスが崩れる、ヒトパピローマウィルス(70種類以上あります)の

     感染が病気の発病に関係する、低年齢のセ ス開始、多数の相手とのセ ス渉、早婚、妊娠や出産回数が多いなども、発生リ

     スクとして考えられています。その他には発癌性物質も病気罹患の危険因子に上げられるかも知れません。


     
子宮頸癌(子宮頸ガン)という病気の症状

     ヒトパピローマウィルスが 原因の主な病気の症状は不正.出血や、接触出血ですが初期ガンは無症状ですから定期健診

     による早期発見、早期治療が病気治癒への近道です。
Taの初期段階では、まれに時の接触による出血がある程

     度です。不正出血やおりものが見られ更に進むと腰やお腹の痛みなどがおきます。の経験があれば、誰でもなり

     得る、一回の.でも感染し、癌になり得る注意の必要な病気です。(パートナーの性経験も影響します。)


     
子宮頸癌(子宮頸ガン)は検診で予防可能

     子宮頸癌の患者が近年20〜30歳代で急増しています。子宮頸癌と診断された患者さんの30%以上が死亡している。

     子宮頸癌の検診受診率は欧米では軒並み70%あるいはそれを超える受診率を記録しています。米国に至っては80%を

     超える高受診率を示しています。しかし日本では20%をわずかに超える程度になっております。子宮頸癌の原因の大半

     はウィルス感染であり検診で癌になる前の異常まで発見できます。ヒトパピローマウィルス(HPV)は子宮の入口である

     子宮頸部に取り付きます。90%の人は免疫力でウィルスは排除されますが、10%の人は感染が長時間持続し、ウィル

     ス排除で自然治癒する人もいますが残りの人が異型性細胞が異常進行します。この高リスク群の中で自然治癒しないグル

     ープが子宮頸癌に進行するわけですが、簡単な細胞採取による検診で異型性の段階であれば子宮を摘出しないで完治でき

     ます。


     
子宮頸癌(子宮頸ガン)の対応、日本と欧米各国

     欧米ではこの細胞診と併行してウィルスを直接検出するHPV検査も普及しています。これにより中等度異型性以上の病

     変を100%検出できる様です。近年ではワクチン接種の導入も各国で広がっている。これは世界で約100カ国で承認

     されており、セ ス渉を経験する以前の10代前半を中心に摂取が推奨されている。日本は未承認だがワクチンは無毒で安

     全とされ最低6年以上、10年位まで効果は持続する。早期承認が待たれる。


     
子宮頸癌(子宮頸ガン)の主要転移先

     肺/11、6% 肝臓/11、4% 結腸(大腸)/7、7% 腹膜/5、6% 膀胱/7、3%


     
子宮頸癌等関連検査値・基準値

     尿潜血


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       -子宮頸癌の進行と5年経過治癒率-


0期 子宮頸癌が子宮頸部の上皮内に
限られている
100%
T期 粘膜から更に奥の組織に浸潤 92%
U期 子宮頸部を超えて更に範囲が広
がる
73%
V期 骨盤まで達したり、更に周囲に
広がり始めている
49%
W期 骨盤の外まで広がっている
(膀胱、直腸の粘膜に浸潤・
小骨盤を越えて広がる
20%


 子宮頸癌は早期に治療する事が大切です。早期の子宮頸

 癌は自覚症状が殆ど有りませんので、検診が決め手です。

 幸い子宮頸癌は比較的進行が緩やかとされていますの

 で、早期治療の機会が多い癌といえます。

 
      
 - 子宮頸ガン(子宮頸癌)検査 -



 子宮頸ガン(子宮頸癌)という病気は初期は無症状ですから、定期

 的な検査は不可欠です。早期ガンである上皮内ガンの段階で発見さ

 れ、手術やレーザー治療を受ければ殆ど治癒します。 普通、この

 病気は婦人科検診、子宮ガン検診として子宮頸ガン(子宮頸癌)の

 細胞診による検査がおこなわれます。又、コルポスコピー検査では子

 宮頸部を拡大観察できるため前癌状態の病巣も検出可能です。

 この病気、子宮頸ガン(子宮頸癌)の細胞診は、子宮の膣開口部付

 近(子宮頸部)の粘膜から、綿棒などで軽く擦過して採取した標本

 を顕微鏡で調べ、ガン細胞の有無を確かめます。この細胞診断は診

 断率99%と極めて高い精度の検査です。擦過細胞診検査は自分

 でも実施できる自己採取のキットが有りますので、自己採取も可能

 ですが細胞採取が不完全の傾向があり、見逃しも生じ得ます。CT、

 MRIの場合は腫瘍が一定体積異常にならないと発見できません。
      
 PET検査で子宮頸癌の場合、FDG集積があるのである程度の大きさで発見できますが、膀胱と重なり画像に傷害となるので排尿し

 、膀胱を完全に空にしておく必要があります。子宮頸癌はリンパ節、肺、肝臓、骨などに転移しますが、リンパ節転移の検出に

 はCT、MRIが用いられています。子宮頸ガン(子宮頸癌)は女性に発生する悪性腫瘍のうちでは最も早期発見の容易な

 腫瘍です。初期に発見されれば完治しますので病気発見のための検査の励行が大切です。 


 参考知識としまして、子宮頸ガン(子宮頸癌)は手術療法と放射線療法は殆ど同じ効果が得られるといわれております。その

 ため欧米(フランス、ドイツ、イギリス、アメリカなど)では放射線療法が主流となっております。しかし日本においては圧倒的に

 手術療法が多く、際立っております。

        - 早期発見、早期治療 -

 子宮頸ガン(子宮頸癌)は進行するに従い、次第に周

 辺に浸潤して回りの組織や、臓器を侵して行く病気で

 す。

 ごく初期(病期0期)の上皮内ガンならば出産可能な

 円錐切除などを行うことができ、治療成績も極めて良

 好です。病期がT期以降に進むと治療は次第に難しく

 なります。予防手段が明確でない現況では、早期発見

 、早期治療が一番大切な病気です。


            
- 発生機序 -

 子宮頸ガン(子宮頸癌)という病気がどういう経過を

 経て発生するのかはある程度明らかになってきており

 、前癌病変の段階でチェックされるようになっていま

 す。子宮頸部の正常な細胞がすぐにガン化するのでは

 なく、異形成、上皮内ガン、浸潤ガンと経過する事が

 分かってきており、遺伝子や、ウィルスの関与もある

 ことも次第に分かってきております。


    * HPV感染/世界でHPVに感染する人は年間3億人にも上るとされ(by WHO)、その大部分は免疫力により体内か

    ら自然に消えますが、極一部の人にはウィルスが細胞に残る持続感染となります。これが続く事により、年間45万人

    (発癌性のHPVに感染した人の0.15%)が癌に罹患します。日本では年間8千人が罹患し、2400人が死亡します。



    
* HPVワクチン/ワクチンはウィルスの表面にある蛋白質の遺伝子だけを取り込み、別な細胞にその遺伝子を組み込

    み、HPVウィルスの表面の蛋白質だけを作らせたもので、このワクチンは全く感染性は無く、病原性が蘇ることはあり

    ません。遺伝子工学的な方法により、大量のワクチンを生産する事ができます。接種1年程度で100%の抗体が出来、

    自然に得た抗体よりもかなり高い抗体価が得られる。接種後5年半以上効果が持続する事が確認され、現在生産され

    ている2社(グラクソ・スミスクタイン&メルク)の何れのワクチンもほぼ100%の感染予防が確認されています。重篤

    な副作用の報告は今の所ありません。接種の時期はセクシャルデビュー(セ ス渉開始)前が効果的とされております。

    日本では対応に遅れがあり、現在まだ治験段階であり、認可は2010年頃になるのでは、との観測がされています。




    * 子宮頸癌ワクチン解禁;2009、12、22国内初のワクチン接種が始まりました。HPV16型、HPV18型の感染予防

    を期待されています。 国内感染症研究所病原体ゲノム解析研究センターでの発表では、 「子宮頸癌の50%が16型、

    10〜15%が18型とみられる」としております。ワクチン接種は初回接種後、2回目は1ヶ月後、3回目が半年後の接種

    が必要とし、その1連の接種で「少なくとも20年効果は持続する」としています。 対象者は10歳以上で、日本産婦人科

    学会では11〜14歳を中心とする45歳までの女性に推奨するとしております。特に10代の早い段階(セクシャルデビュ

    ー期前)での接種が進めば、子宮頸癌の激減が期待できるとしています。




    * 子宮頸癌の予防と治療;1995年以降、特に30歳代の罹患率が増加傾向にあります。この15年間では25〜30歳の

    初期上皮内癌は10倍に達するという危険な状況です。そもそも子宮頸癌は30〜50歳代の人に多く、(子宮体癌の場合

    には不 妊や未経産婦、肥満、高血圧などの50歳以上に多い、ウィルスとは関係の無い癌です。)HPV16型、18型など

    が関与し、感染したケースの10%に異形成が認められ、その中の一部が上皮内癌に侵されてしまうとされています。(H

    PVの型を調べてその危険率も予測できる様になっています。) 10代のHPV感染率は10%に上るとされております。ワ

    クチン接種をどうぞ選択なさって下さい。 接種の時期はセクシャルデビュー(セ ス渉開始)前が 効果的とされております。

    コストは少し高いのですが、 (自治体でその対応は異なります。無料の自治体もあります)1サイクルの接種で70%防ぐ

    事ができます。成人女性にも有効です。 最近増加傾向の子宮頸管の腺に発生する免疫性の腺癌はワクチンでは防げま

    せん。その場合には、細胞診による早期発見がポイントになります。子宮頸癌は早期発見により、妊娠可能な状態でほぼ

    100%治る病気です。(1期の早期段階では、子宮への影響は避ける事が出来ます)


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