食道癌(食道ガン)・病気症状・原因

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- 食道癌(食道ガン)・病気症状・原因 -

 top pageへ>食道癌(食道ガン)発見頻度が高まっている食道癌(食道ガン)・病気症状・原因

     内視鏡検査と食道癌(食道ガン)「内視鏡の検査が食道癌{食道ガン}の早期発見に寄与しています」

     50〜70歳代の男性に多く発生する傾向のある、食道に出来るガンです。早期食道癌(食道ガン)は上部

     消化管内視鏡検査の普及により、発見頻度が高まっています。が、自覚症状から見ると喉頭部などの入り口

     に近い食道癌(食道ガン)という病気は発見され易く、奥にある食道癌(食道ガン)は殆ど病気の症状も無く

     気づいた時には重症という事が少なく有りません入り口近くの食道癌(食道ガン)という病気は、物を飲み込

     む時のつかえ感などを感じるため、早く気づき易いのですが、食道癌(食道ガン)という病気ばかりでなく、

     肺、甲状腺の腫れや炎症、大動脈瘤でも同様の病気の症状は現れます。(50歳代で急増し、60歳代は全体

     の50%を占め、70歳以上は全体の30%以上になります。)



     
食道癌(食道ガン)という病気の症状

     患者さんの80%は嚥下困難やつかえ感を訴え、体重は次第に減ってゆきます。この通過障害を感じずに声

     かすれや、頸部リンパ節の腫れから、受診し、食道癌(食道ガン)という病気が発見される事もあります。



     
食道癌という病気の発症原因

     胃ガンに比べて、リンパ節転移しやすいガンで、その誘因はアルコール、タバコ、低栄養(微量栄養素欠乏)

     慢性的刺激(食道への食物による刺激)などが考えられています。男性の方が4〜7:1で多く、中国やロシ

     アでは、度の強いアルコールを飲むため、食道癌(食道ガン)という病気が多いとされます。酒とタバコ両方

     をたしなむ人に特に発生し易い傾向にあります。咽頭、喉頭の粘膜は食道と同じ扁平上皮のため食道癌の患者

     さんは咽頭、喉頭などの癌も発生し易いと考えられており、専門医の診断が求められます。



     
食道癌という病気の発症率

     日本人の食道ガンは扁平上皮ガンが90〜95%、腺ガンが2、5%ですが腺ガンは増加傾向にあります。

     欧米人では食道癌(食道ガン)という病気は腺ガンが半分以上を占めます。


     流動食は食べられるが、固形物の飲み込みが辛い、飲み込みにくいという症状が気になった時は、消化器

     専門医を受診して食道・胃内視鏡検査を受けましょう。治療は手術、化学療法、放射線療法などが併用され

     ます。



     
食道癌の検査

     食道癌は色素内視鏡検査で早期発見が期待できます。通常の内視鏡検査やバリウム検査でも早期の発見は

     有りますが通常のバリウム検査では見逃される可能性もあります。むしろバリウム検査は進行癌に有効とされ

     ています。また、食道癌は小さくてもリンパ節に転移し易い特徴があり、食道癌の治療成績に影響を与えます。

     リンパ節転移の検査はCTで腫大したリンパ節の有無の確認をします。胸部は肋骨、肺があるので超音波内視

     鏡で食道内腔から食道壁の近辺のリンパ節を調べます。(この場合は1cm以下のリンパ節への転移を診断で

     きます。)超音波検査は腹部と頸部に腫大しているリンパ節の有無を検査します。画像診断によるリンパ節

     転移の診断率は50%位といわれ、超音波が届かない、転移が微小で正常なリンパ節と大きさが変わらなけれ

     ば画像に有為差が認められませんのでここに画像診断の限界があります。(正常なリンパ節は数ミリから1

     cm前後です)

     食道癌の血行性転移では肝臓、肺、骨、脳、副腎に転移するケースが多いとされます。



     * 呼吸リハビリ;全身麻酔の影響、開胸、開腹の影響で呼吸機能が、一時的にかなり落ちる事が有ります。手

     術後は痰が増えやすく、それをうまく出せずに肺の中で詰まってしまい、空気が入り難くなる事が有ります。肺

     は酸素を取り込み、二酸化炭素を出す働きがありますが、 空気が入らなければその働きが出来ません。術後

     合併症を防ぐにはまず禁煙をします。手術の2ヶ月以上前から禁煙すると、術後の呼吸の合併症がかなり減る

     というデータもあります。 次いで重要なものに腹式呼吸(深呼吸)の練習があります。術後は肺活量が落ちるた

     め、術前に(余裕のあるうちに)深呼吸の練習をしておきます。 次は痰を出す練習をします。開鏡、開腹後は咳

     がしづらいため、普通に咳が出来ません。咳が出来なければ痰を出せません。そこで、痛みを抑えながら痰を

     出す練習をします。術後寝たきりにならない事も肺炎にならない為には重要です。寝た状態よりも、起き上がっ

     た状態のほうが肺にとって有利です。身体を起こす事は極めて大切な事です。







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- 逆流性食道炎 -


 食道から胃の境目、胃の入り口は噴門といい、胃に入った

 食物は食道に逆流しないようになっています。

 右図の様に逆流防止機構は、〇下部食道括約帯@食道

 裂孔部、AHIS角部などがその役割を果たしております。

 それが、何らかの理由(老化で食道周囲の組織が緩む、

 腹圧が高くなるなど)で逆流するのが逆流性食道炎です

 。腹圧が高くなる原因は、肥満や咳、その他様々です。

 また、逆流防止機構に関係した神経、機能の障害、胃の切

 除などでも起こり得ます。

 胃の内容物が逆流すると強い酸性のために、食道の粘膜が

 侵されて潰瘍の原因となります。

 この逆流性食道炎が食道癌(食道ガン)という病気に関与

 している可能性があるという見方があります。


   
- 食道癌(食道ガン)の代表的な病気の症状 - 


 食道癌(食道ガン)という病気の代表的な症状には食べ物

 のつかえ感、食事をすると食べ物がしみる、飲み込む時

 痛む、胸やけ、げっぷ、嘔吐、吐血、体重減少、声枯れ

 などがあります。しかしこれらは進行した食道癌(食道

 ガン)の病気の症状でありそれまでは無症状が多いので

 す。食物のつかえ感がはっきり自覚される頃には殆どの

 場合ガン細胞が広く浸潤しています。


  
 - 食道癌(食道ガン)という病気の発生頻度 -


 50〜70歳代の男性に多く男性の方がその比率の高い

 食道癌(食道ガン)という病気は胃ガンや大腸ガンの様

 には発生頻度は高くなく早期発見が重要で、放置すると

 1〜2年で殆どが死亡します。日本では食道癌の頻度が

 高く内視鏡による早期発見、早期治療が増えています。


 上にあるような自覚症状や、気になる違和感があれば

 、即刻消化器の専門医を受診しなければなりません。

 消化器専門医による内視鏡検査が早期発見に寄与しま

 す。上皮内ガンの段階ならリンパ節への転移も無く

 内視鏡的な手術で完治します。


 治療法はその他外科治療、放射線治療、化学治療な

 どが単独あるいは併用して行われます。

            -逆流防止機構-



-食道癌とリンパ節-



(各部食道癌発生率は胸部が最も多発し、

 食道癌の90%以上は扁平上皮癌です。)

 左図は頸部、胸部、腹部別のリンパ節の概略の部位を示し

 ています。食道癌は癌の発生部位で、どのリンパ節に転移

 するかが分かっており、取り残しを避ける考え方(拡大手

 術)では、なるべく広範囲に切除する様にしますが、手術

 の方針は可能な限り切除範囲を縮小し、術後の組織欠損や

 機能障害を最小限にして、QOLを重視する方向になって

 きております。消化管の早期癌(食道、胃、結腸)に内視

 鏡的粘膜切除術、腹腔鏡や胸腔鏡を利用する消化管、肺の

 部分切除術も増加しています。リンパ節郭清も同様の方向

 にあります。


 (memomemo!緩和ケアも御参考としてご覧下さい。)
 
 食道癌(食道ガン)の外科手術は世界でも最高レベルにあるとされますが、食道周囲には重要な血管や神経、気管、心臓、肺などが

 あり、難易度の高い手術です。従い侵襲度も大きく術後の患者さんのダメージも大きいものがあります。中でも胸部の手術は肋骨を

 切り、胸を広げ、胸壁を壊す場合もあり、術後の患者さんに、痛みが残り、呼吸機能の低下、感染症などの合併症にも十分留意しな

 ければなりません。

 近年、この食道癌(食道ガン)の手術を胸腔鏡と腹腔鏡手術の併用により、術後の痛みや、感染症の危険を減らすことが可能に

 なってきたとされる報告があります。入院期間も大幅に短縮されるなどのメリットがある反面、課題も残されているとされます。

 それは高い技術レベルが必要であり、技術の習得に時間がかかることや、食道ガン(食道癌)自体が、胃がんなどと比較しても手術

 件数が少ないため、経験を積むことにも時間が必要になるなどです。手術自体は患部にカメラを近づけ、拡大画像をモニター画面で

 確認しながら行うため、神経など避けるべき部位を肉眼で確認しながらできるため、開胸手術より精度が高いと紹介されています。
-食道周辺模式図-



         -食道癌の進行度摸式図-


 食道は胃の場合のように漿膜が無い。そのためより他臓器

 に浸潤し易いといえる。

 食道癌の進行度(食道癌の進行度摸式図をご覧下さい

 ステージT(癌が粘膜に留まっており、近位リンパ節に転移がある。  粘膜下層まで拡大しているがリンパ節には癌が

 認められない。)、ステージU(癌が筋層を超えて食道の壁の外にまでわずかに拡大している。)、ステージV(癌が食

 道に外に明らかに出ている。   食道の癌から少し離れた遠位のリンパ節に癌が転移している。)、ステージW(癌は

 食道周辺の臓器に及び、癌から遠位のリンパ節に転移している。  他の臓器や胸膜・腹膜に癌が認められる)


          - あなたは大丈夫? -


 酒とタバコが好きな男性は、当然のようにお酒を飲むと

 タバコを吸います。夫々単独でも注意を要する嗜好品で

 すが、(特に度数の高いアルコールはハイリスク)飲酒

 量が多いほど、食道を沢山アルコールが通過します。

 そこに発がん性物質を多く含むタバコの煙が通ります。

 このことをお考え下さい。アルコールを飲む人、喫煙本

 数の多い人に食道ガンの発生率が高い傾向があります。

 酒場では副流煙も多いですね。


 耳鼻科領域の病気の既往歴のある人(口腔・口蓋・

 舌の病気、咽頭ガン、喉頭部ガンに罹ったことがあ

 る人)は食道癌(食道ガン)という病気の合併頻度が高い。


 家系にガン患者が多いなら食道ガンも注意。

 食道ガン多発地域(飲料水、ビタミンA不足)。

 熱い茶粥をよく食べる地域は食道癌(食道ガン)が

 多い傾向があるようです。 (参考/抗癌剤もご覧下さい)

 memomemo!癌の検査診断

機能等 補足
コルポスコピー 子宮頸癌の検査/内視鏡で子宮頸部を直接拡大観察する。前癌状態でも確認することができる。 診察台に乗って膣を調べるために負担を感じることがある。CT.MRIは腫瘍の体積が有る程度の大きさにならないと確認できないので早期の発見のためには擦過細胞診断、コルポスコピーによる検査になる。ある程度の大きさになるとPET診断も可能になる。
上部消化管レントゲン検査 体位をレントゲン透視台の上で変えることにより胃の内壁にバリウムを万遍なくコーティングして造影する。胃癌などの発見に大きく貢献してきた 微細な病変の形状を調べることが可能であるが胃粘膜の色調などの識別をする事はできない。
マンモグラフィー 放射線検査のため妊婦、妊娠の可能性のある場合などは控えるほうが良い。放射線の被曝量は0.05〜0.15ミリシーベルト/回で自然界では通常の生活でも2.4ミリシーベルト/年でありその量は大きいとはいえません。妊娠などの可能性が無いのであれば、早期発見のメリットとどちらを選択するかになります。 この検査でしこりをつくらないタイプの乳癌を発見できるケースが多々あります。又、症状の無い段階での乳癌発見のケースもかなりあります。二枚の透明な板で挟んで圧迫して通常上下、左右一枚ずつ撮影します。小さなしこりだけでなく、しこりになっていない微細な石灰化をも発見できます。(多くは乳腺症の良性ですが2割程度は癌細胞の壊死したものと考えられております。これは乳癌が乳管内に留まっている非浸潤性の癌の可能性が高いといわれております。検査の前にボディ用パウダーは誤診の原因になりうるので使ってはいけません)多くの女性はマンモグラフィーの重要性は認識されていますが、実際に検査を受けている人は全体の20%程度といわれています。
注腸造影検査 大腸を食事制限などで空にしてから.よりバリウムと空気を注入してレントゲン撮影をする。ポリープ、癌の確認をする。 異常が確認されれば大腸内視鏡、生検となる。近年、内視鏡を最初から使用するケースが多い。妊婦などもレントゲン被曝を避ける意味でも内視鏡を優先する。
電子内視鏡 スコープ先端部にCCD(超小型個体撮影素子)が組み込まれ画像を信号変換して映像をモニタリングできる。食道、胃、大腸など粘膜性の病変の直接検査が可能、早期なら内視鏡治療が出来るため患者さんの負担も少ない。 解像度も高いので微小病変の確認も可能、肉眼では確認できない様な病変でも拡大確認できる。胃癌の早期発見率の向上に大きく寄与している。
大腸内視鏡 大腸ポリープの発見にも威力を発揮している。ポリペクトミーという技術で発見の時点でポリープも切除可能、切除細胞が粘膜表層局在であればこの時点で治療完了となる。 ポリペクトミーにより出血や穿孔をきたすことは極めてまれ。危険性は極めて低いといわれています。
NBI内視鏡
narrow band imaging
粘膜表層の毛細血管や粘膜の模様を強調表示させる事で微小病変を検出し、術前病変範囲を明確化させる。青と緑の狭帯域光照射による検査。 直腸癌など低侵襲段階での発見、早期治療や、大腸内視鏡検査として患者さんへの苦痛の軽減に寄与している。
色素内視鏡 食道癌/食道の粘膜に含まれるグリコーゲンと反応するヨードを食道に散布し、ヨード澱粉反応を利用して染色されない食道癌を際立たせるもの。 肉眼では発見し難い初期食道癌発見の端緒となる。微小病巣検出に寄与している。
カプセル内視鏡 小腸を調べる検査法は従来無かったが挿入技術の向上で出来るようになったが、これが可能な施設は限られていた。カプセル内視鏡はちょうけい2.6pのカプセル状の内視鏡で、飲み込めば1秒間に2枚の画像を送信できる。 飲み込んでしまえば通常の生活が可能だが、蠕動運動任せのために観察したい部位に留める事はできない。勿論組織サンプリング、切除などは出来ない。
超音波 人間の耳にはき超えない高周波数の超音波を利用する。超音波とは2万ヘルツ以上の高い音波をいいます。(腹部検査350万ヘルツ・体表の甲状腺検査750万ヘルツ) 超音波は放射線被曝の心肺が無く、妊娠の有無や胎児の健康状態などにも使われております。肝臓癌、胆嚢癌、腎臓癌、膵臓癌、甲状腺癌、乳癌などにも用いられております。超音波検査の場合は石灰化を映すことは出来ませんが、指で触れる事の出来ない数ミリの小さなしこりを条件により発見することができます。
ヘリカルCT 回転撮影技術/胸部CTが一回の呼吸停止で撮影可能、ヘリカルはらせんという意味です。らせん状に連続回転させてスキャンし、撮影します。 高速撮影でX線被曝も少なくてすみます。高画質3次元画像です。CTの一般的な注意として造影剤は患者さんの腎機能に問題が無いかを確認しておく必要がある。クレアチニンBUNを測定して確認する。造影剤は腎臓を障害する性質がある。ヨード造影剤は非イオン性とイオン性があり副作用の少ない非イオン性造影剤が用いられる事が多くなったが、その副作用は即時型と遅延型があり、熱感、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、更に呼吸困難、急激な血圧低下、心停止、意識消失など重篤な副作用も極まれにある(1/25000)死亡例は1/400000であった。喘息のある人は発生頻度がやや高い様である。
MDCT
multi-detector CT
多重検出器CT/胸部CT撮影に必要な時間は10sec レントゲンを感知する検出器を数列設備したもので画質が向上し、被曝量は軽減する。血管画像は従来のカテーテルには及ばないが、冠動脈の狭窄の有無も確認できる。バリウムを飲まずに注腸造影の品質に近い画像も撮影できる。ただし、被曝するデメリットはある。
MRi
magnetic resonance
imaging
磁気共鳴画像法/脳、椎間板造影など患者さんには無痛簡便に検査可能、脳腫瘍、脳動脈瘤、子宮体癌などに威力発揮、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌などの検査にも広く使用される。癌は異常増殖の過程で新生血管を作りますが、造影剤を注射することで、それを撮影することにより、癌の広がりあるいは縮小も正確に映し出すことができます。 人体に磁場をかけ、体内水素原子核を共鳴させ画像化する原理で人体を輪切り状に撮影でき3次元画像が得られます。体内に金属が入っている場合はそれを全てはずして検査を受けます。PETの分解能が4o限界とされるのに対してMRIは0.5〜1oと優れている。CTに比し狙った部位の画像しか撮れない、撮影時間が少しかかるなどはあるが放射線被曝が無い。
シンチグラフィー 癌検診で骨への転移を調べる骨シンチグラフィー、悪性リンパ腫診断のガリウムシンチグラフィーなどが知られる。甲状腺、心臓、脳、など様々な臓器検査にも使用される。骨シンチは進行した乳癌や前立腺癌にも使用される。異常の見つかった箇所はCT.MRIで確認する。骨に転移した以外にも骨折、関節炎、骨髄炎でも使用されている。骨シンチは全身の骨のスクリーニングで最も役立つ。骨転移を早期に発見して治療する事で骨折を予防したり痛みを緩和するなどのQOLの向上にも役立つ。 シンチグラフィーに使用するアイソトープ(放射性同位元素)は検査が高感度のため造影剤の使用量が極微量で済む。CTが100mlでその1/200以下ですむ。アイソトープを静注し3〜4時間後にγカメラで撮影する。撮影時間も20分程度で苦痛も無い。骨への転移は血行性の転移であるが破骨性の骨転移で骨の新生が乏しい場合は骨シンチで映らない。造骨性変化の場合は骨の新生が活発で骨シンチに映る(ホットスポットとなる)。
ガリウムシンチは悪性リンパ腫で使用される。ガリウムは炎症巣や腫瘍に集積する。何故腫瘍に集積するのかは解明されていない。(推測はある) アイソトープを静注し2〜3日後に撮影する。撮影時間は30〜45分程度で全身像が確認される。(SPECT/単光子放射型断層撮影)。以前は1〜2方向であったが断層撮影も出来るようになった。病変の検出感度が高いがPETには及ばない。
PET-CT
positron emission
tomography-CT
ポジトロン(陽電子)放出核種と呼ばれ、水や酸素にラベリングできるため生体内の生理物質の分布、動態調査が出来る。PETは高額のため設備されている医療機関は限られており、検査も症例を選択して実施される。

PETは代謝の変化を調べる機能診断で通常の形態診断と異なる。乳房にしこり、肺の異常陰影がある場合で形態だけでは良性、悪性の判断が難しい場合があるが、PETの場合、問題の陰影やしこりの部分のブドウ糖の代謝が高くFDGが集積し、判定するための重要な判断材料を提供できる。診断に用いられるのは@腫瘍の良、悪性の判別、A病期診断(リンパ節・遠隔転移の診断、)B化学、放射線療法の治療効果評価、C腫瘍悪性度、D再発診断、Eその他原発不明癌の検索、癌スクリーニングなど。

PETは高額で検査費用も高く、画像が鮮明ではなく、一日の検査能力に限りがある。PET導入はそのようなデメリットもあるが、反面、全身を撮影でき、癌の転移、病変の位置の確認ができ、CT、MRIなどと組み合わせて検査する事により夫々の利点、欠点を補間しあうことが可能であり、その発見率の向上は期待できると考えられている。
癌細胞の必要とする栄養はブドウ糖で正常細胞の数倍〜十数倍を消費すると考えられている。この糖代謝を調べるのに
FDG(18F-fluorodeoxy glucose)を用いて確認出来る様になった。半減期が110分と短く高エネルギーの放射線を放出するので組織透過性が高く、体外から計測可能となった。PETの感度には限界がある。検出感度分解能は6oであり1.2pの病巣は薄く映る。即ち明瞭ではないので見逃す可能性が出てくる事になります。又腫瘍の体積、癌細胞の密度、FDG不感の癌(ある種の肝臓癌、腎臓癌、前立腺癌)もあります。また、被撮影者が撮影中に動いてしまうとそれだけ集積が薄くなる事、検査不適の部位(脳、心筋、腎盂、尿管、膀胱)もあります。PETは大腸癌、肺癌、乳癌、甲状腺癌、腎癌、胃癌などでは治る可能性の高い段階での発見治療に結びついた実績がありますが、一方で泌尿器癌、腎癌、前立腺癌、膀胱癌、肝臓癌などのPETで映らない癌もあったようです。PETは単独の検査でなくその優れた点を活かして(全身の連続性のある検査)、他の検査と併用する事により発見率は向上しますので望ましいといえます。
 
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