認知症・加齢・病気

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認知症(加齢・病気

     認知症という病気は加齢という要因をも加味し、一度獲得された知能が、脳の器質的損傷によって持続的に

     障害された状態を言います。即ち、一旦獲得していた知的機能に障害が生じて、それまで問題なく過ごして

     きた日常生活に支障を来たした状態のことです。これは普通の健忘とは異なる記憶障害がある状態です。

     記憶したり、考えたり、判断する力が障害を受けたために社会生活に支障を来たす状態です。認知症はある

     データではアルツハイマー型50%、血管性認知症15%、混合型(アルツハイマー+血管性認知症)20%

     、その他(レビー小体病、ピック病など)15%と報告されており、その数は200万人に少しかける人々が

     罹患しているとされます。今後もこの人数は増加してゆくものと考えられます。若年性の認知症も全国で10

     万人いるといわれています。



     
認知症(加齢・病気)の知能面

     知能面では、病的な物忘れ(記憶障害)、日時、自分がいる場所、親しい人の顔が分からなくなる(見当

     識障害)、計算能力、理解力の低下が現れます。



     
認知症(加齢・病気)の行動面

     行動面では知能面の低下が故に、仕事が出来ない、バス、電車に乗れない、食事の支度、衣服を着替える、

     入浴する、トイレに行くなどの日常生活のことが出来なくなって来ます。


     
* 認知症の方の混合性尿失禁;認知症の方の尿失禁は脳が排尿をコントロールできないために起きます。

     これは前立腺肥大症や腹圧性尿失禁、機能性尿失禁などが混合した混合性尿失禁です。さらには、排尿

     の一連の動作を忘れてしまう場合もあります。あるいはトイレとそれ以外の場所が区別できなくなったり、ト

     イレ以外で排尿すべきでないという事が分からなくなったりで、野外のつもりで所構わず尿も便もしてしまい

     ます。 場合によっては、隠すつもりで部屋の隅にしてしまう事もあります。これは、「複合的な原因を1つ1つ

     分解して、整理する事が重要になります。 その上で、診断や治療、適切なケアや環境を整備する事で尿漏

     れを少なくする事が出来るはずである」 と提言しています。 (本人は叱られた理由を理解できず、逆に不機

     嫌になり、興奮してしまう事もあります。 不快なおむつを当てられるとプライドをずたずたにされてしまう人も

     います。 ケアする人にもケアされる人にも辛い現実ですが、どちらのサイドにも周囲の方々の思いやりが求

     められます。)



     
* 押入れに放尿;認知症の高齢者に多いこのケースは、工夫できる面も有ります。 薦められていますのは、

     「@押入れのドアの前を明るくする、Aドアに鳥居の絵やポスターなどを貼り、トイレとは異なる事を知らせる、

     などの環境条件を変える事で有効なケースがある。」 というものです。 排泄の改善は、生活を楽しむ事にも

     繋がります。自立性を高めるために、家族や本人という人的要素とトイレの環境や移動用具などの物理的要

     素の視点から捉えて、 対処する事で排泄は改善される(自立度の高いものとなる) と専門家は指摘していま

     す。



     
認知症(加齢・病気)の感情、人格面

     感情、人格面では、初期は自発性、意欲の低下、一つのことが長続きしないなどの注意力、集中力が低下

     します。気分の落ち込みなどの抑うつ状態になり易く、更に進行しますと、人格面での平板化や、怒り

     やすくなったり、泣いたりという感情失禁が確認される様になります。


     言い換えますと、何かを置き忘れる、名前が思い出せないという事ではなく、体験した事自体が記憶から

     欠落してしまいます。進行しますと、単純な記憶障害から判断力の障害に症状が深まって行きます。

     場所や時間の感覚が無くなったり、人の見分け、伴侶や、子どもの見分けも付かなくなって来ます。


     
認知症(加齢・病気)の原因

     認知症の原因は老年期の場合、動脈硬化による脳血管性のものとアルツハイマー型のものが代表的なもの

     です。日本では脳血管性の認知症が多いとされ、高血圧糖尿病、心疾患、高脂血症などは認知症に繋がる

     疾患と考えて、しっかり対処してゆくことは肝要です。


     アルツハイマー型の認知症はまだ原因が、明確に特定できているとは言えない状態ですが、大脳全体が侵さ

     れます。脳血管性の認知症では大脳白質が障害されたり、脳の外傷、脳腫瘍などでも起こります。



     
* 認知症の原因の一つとして大脳皮質の萎縮が挙げられています。これは脳の血流量低下が萎縮の原因の

     一つと考えられております。大脳皮質の神経細胞は血液が十分に供給されなければ、栄養失調となります。

     その結果、死滅する神経細胞が増えることにより、脳の萎縮を起こし、画像診断すると、明らかにわかるほどス

     カスカの状態となる事も確認されております。認知症の発症のメカニズムは明確ではありませんが、運動する

     ことにより脳の血流量が増加するという研究報告や、
笑いによっても脳血流量が上がる事が報告されておりま

     す。この笑いにより大脳の古い部分にある「海馬」や「扁桃核」を流れる血流量が一番増加するというものです。

     「海馬」は記憶をつかさどる器官であり、「扁桃核」は快・不快を感じる情動の中枢です。



     * 糖尿病と認知症・動脈硬化・癌;糖尿病は増加の一途をたどっているといっても過言ではありません。1988

     年には 男性で15%、女性では9、9%であったものは2002年には男性23、6%、女性では13、4%に増加し

     ております。

     中高年では 男性の6割、女性の4割が糖尿病か、その予備軍と考えられるとさえいわれております。この糖尿

     病は、高血圧に替わり、 動脈硬化の最大の危険因子になっている事が危惧されております。日本医師会と米

     穀安定供給支援機構協賛の 食育健康サミットでも、 「糖尿病が認知症や癌のリスクを上げている」と指摘して

     います。 研究では、 血糖値を正常に保つ耐糖能に異常があり、糖尿病かその予備軍と見られる人では、異常

     が無い人に比べて、 アルツハイマーのリスクは2、5倍、 脳血管認知症のリスクは2、4倍と高い事が報告され

     ております。 また、日ごろの血糖レベル(HbA1cグリコヘモグロビン)の値と癌の死亡の関係では、正常値の人

     に比べてHbA1cが7%台で2倍、8%以上では3倍死亡リスクが高く、胃癌の発症リスクも2倍以上になるという

     結果が出ていると報告されております。



     
* 認知症とそしゃく/東京大医学部の百瀬敏光准教授らのグループは、そしゃくで脳に起きる変化を、40歳以下

     の12人にガムを噛む事で起きる変化について調査しました。 脳の血流をPET(陽電子断層撮影)で確認した結

     果、顔面などの運動と感覚を司る大脳の「運動感覚領」などで血流量が8〜28%増加している事を、捕らえた。

     血流量の増加は脳の神経細胞を刺激し、脳の活性化に繋がるとしています。 一方、神奈川歯科大の小野塚実

     教授は高齢者にガムを噛んでもらい、MRI(磁気共鳴画像装置)で脳を調べた結果、大脳の右側にある「前頭前

     野」が活性化している事をつかんだ。 前頭前野は思考や計画立案、学習などの最も知的で論理的な行為を司る

     部位であり、そしゃくは高齢者や、認知機能の維持と向上に役立っていると考えられると報告しております。





     
認知症の療法

     治療法のないとされていた認知症も事情は少しづつ変遷しています。認知症の療法をご覧下さい。

     認知症は、 やはり早期発見による治療が 進行に大きく関わり、 極初期からの薬物治療の場合なら、1年あるい

     は2〜3年の状態の良い期間を維持できます。治療が半年遅れれば薬の効果は大幅にダウンすると言われてい

     ます。 家族は@病気を早期に気づくA認知症の専門医を探すB本人に受診を勧めるC予約を入れて準備する

     D連れて行って受診するE医師から確定の診断を受ける。この6っの実践が大切とされています。


     認知症の徴候をご覧下さい



     
* 認知症予防&リハビリ;認知症の予防・リハビリテーションに効果があるとして、「回想法」の紹介が有りまし

     た。(by国立長寿センター包括診療部長)それによりますと、楽しかった過去を回想する事により、脳が刺激さ

     れ不安から開放され、 心が癒されるというもので、「脳の血流は一般的な昔話でも良くなるが、初恋や恋人と

     のなれ初め、 自慢話だとさらに良くなる」と紹介されておりました。 その他、「@計算なら難しい問題ではなく、

     次から次に解ける簡単な問題で自身を持てる様にするA1人ではなく、誰かと一緒にB意欲を持って楽しくす

     る」 事がポイントとも紹介されておりました。 「歌を歌う、 楽器を演奏する音楽療法・ 絵画や陶芸などの芸術

     療法も脳の活性化に良く、脳の血流をよくするために、30分程度の散歩などの運動も効果がある」と紹介され

     ておりました。 「アルツハイマーには運動が予防に効果があるという研究が有る事、 脳血管性認知症では、こ

     まめな水分補給や、寝る前にコップ一杯の水を飲む事、青魚を食べる、緑黄色野菜を積極的に摂る事、閉じこ

     もらずに、活動的な生活を送る事が大切である」とも紹介されておりました。




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- 脳血管性の認知症(加齢・病気) -


 脳出血脳梗塞などが原因でおこる脳血管性認知症は、

 片麻痺を伴い勝ちで寝たきりになる事も少なく有りませ

 んが、この様な人の脳を調べますと、小さな梗塞巣が複

 数見つかる事があるそうです。この事からも認知症の原

 因の一端を窺うことができます。障害を受けた部分の脳の

 働きが悪くなり、特に記憶に関わる部分が障害を受ければ

 認知症を発症します。脳梗塞の発作を繰り返せばそれだけ

 症状も進行します。障害部分によってはパーキンソン病の

 様に手足の震え、身体の動きが鈍くなるなどの症状も出ま

 す。右図をご参照下さい。赤丸は壊死部分です。



   
 - アルツハイマー型の認知症(加齢・病気) -


 脳の神経細胞が徐々に変性して脱落していくアルツハイ

 マー型の認知症は初老期から見られるものと老年期から

 みられる物とに分けられます。過去には元米大統領のレ

 ーガン氏が罹患の事実をみずから発表されております。


 アルツハイマーは50代のころに多くなりますが、原因

 はよく解明されておらず、薬や治療法もこれといった決

 め手が無く、進行も抑えにくい厄介な病気です。脳はシミ

 のような老人斑(βアミロイド)が広がり、神経細胞の中

 に糸くずのような神経原線維(タウタンパク)変化が数多

 く確認されます。老人斑は周囲の神経細胞を圧迫し、これ

 を殺します。神経原線維変化は神経細胞を萎縮させて死滅

 させ脳を萎縮させます。(下図をご覧下さい)老人斑や神経

 原線維変化は健常な人でも40歳代から出来始めます。


 認知症の症状の現れ方のタイプや程度は色々ですが、終

 局妄想、徘徊、言語障害、人格の形骸化、お漏らしなど

 がその代表的な症状です。

 次々と直面することを忘れ、生活に連続性が無いのが特

 徴で、そこに症状が起こるので家族の対応は大変になり

 ます。


 今の医療技術では進行する認知症の治療は難しく認知症

 の周辺症状として現れる自発性の欠如、抑うつ状態、問

 題行動、錯乱、興奮などを改善する対症療法が行われて

 いるのが現状です。病人は自己中心的な行為が強く現れ

 ますので、注意が必要です
 
 レビー小体病は脳の神経細胞にレビー小体と言う異常なタンパク質が蓄積し、パーキンソン病のように手足の震戦、筋

 肉硬化が見られ、幻想を抱き易いという特徴もあります。ピック病は前頭葉と側頭様の強い萎縮が確認される認知症で

 人格が変わった様になって身勝手な行動、反社会的行動をとる様になります。


 (
* ドーパミンは交感神経系のホルモンです。脳を活性化する働きがあり、ドーパミンが減少するとパーキンソン病になって

 しまいます。体中の筋肉が硬直して、スムーズに動きませんし、表情も感情を表さない能面のように、無表情になり、最後

 は独力での寝起きも困難になってしまいます。




 * アルツハイマーは、βアミロイドと呼ばれる蛋白質が脳に蓄積して、神経を破壊することにより発症します。このβアミロ

 イドの蓄積を捕らえる事が難しく、 治療薬の早期投与のタイミングを図るための指標を探すのは、大きな課題となっており

 ました。ところが、認知障害が起きるのに先立ち、人の脳内で特定の低分子蛋白質APL1が増加する事を、日本の大阪大

 の大河内講師(精神医学)のグループが発見し、それを、 欧州専門誌電子版に発表しました。この特定の低分子蛋白質は

 脳脊髄に溶け出すために、腰椎穿刺による早期診断が可能というもので、「治療薬を投与するタイミングを知り、効果を最大

 限にするための指標として有望である」としています。 (APL1の増加は、発症前や、発症後の患者の脳を調べて確認した。

 それによると発症によりアミロイドの蓄積が起きると共に、APL1の量が増え、その後、発症するのを確かめた、としています)



 認知症の薬物治療

 実情
 現在のところ、認知症を根本的に治療する方法は無く、薬
 物療法は認知症の症状の進行を遅らせる事により、家族の
 負担軽減や社会生活を出来るだけ維持することを目的に実
 践されます。

 
効果
 服用した患者全てに効果が現れるわけでは有りません。
 塩酸ドネペジルは脳内で減少したアセチルコリンを増加す
 る働きにより記憶力を改善し、症状の進行を遅らせる薬で
 す。この薬により病気が治癒改善するわけではありません。

 
副作用の例
 塩酸ドネペジルにより消化器系の症状や軽い吐き気、便が
 軟らかくなる事があり、イライラ感、興奮気味になる事が
 あります。

 予防のヒント

 果物・野菜ジュース
 果物・野菜ジュースをよく飲み生活習慣病の発症を遅らせる事が、アルツハイマーの発症を遅らせる事になると、アル
 ツハイマー協会国際会議で発表されている。1800人の調査の結果1週間に果物か野菜ジュースを3度以上飲んでい
 る人は、全く飲まないか、たまに飲む人よりアルツハイマーの発症率が
4倍低い事が分かったと報告した。ジュースに
 含まれるポリフェノールが老化防止の役割を果たすという。(byサウスフロリダ大のエイミー・ボレンスタイン医師)

 
運動
 日常的に運動をしている人は
わずかではあるが、運動をしていない人に比べるとアルツハイマーに罹り難いとマーク・
 セイガー医師は発表した。平均年齢53歳以上の500人の男女の調査で有意差が有るということだ。トレーニング、
 ウォーキング、サイクリングが勧められている。(byウィスコンシン大のマーク・セイガー医師) 

 
歯茎
 109組の一卵性双生児を対象に歯茎の調査をしたサウスカリフォルニア大のマーガレット・ギャツ医師は、歯茎の疾
 患とアルツハイマーとの間には、有意な差を認めるということ(アルツハイマーに罹る確率が高い)を報告した。毎日
 の歯磨き、歯間ブラシを使うように勧めている。又、歯周病菌が歯茎から血管に侵入し体内の老化を急速に進め、心疾
 患や糖尿病などの生活習慣病を招くという資料もあり、歯磨き、歯間ブラシなどの口腔衛生による歯周病の予防が生活
 習慣病と関わることなど、上記からアルツハイマー予防の有効な手段であるといえる。


 
認知症の実例

 発症後の信頼関係の構築
 脳梗塞から認知症の症状を発症した。元々自立心の強い人でコミュニケーションが出来ない。@本人の身辺は荒れ放題
 であるが、触らせてもらえず、A生ものが好きで生魚など、御用聞きにどんどん注文してしまうが溜まっており、食中
 毒の心配もある。Bガスの消し忘れやお金の紛失など問題も続出するが、信頼を得られず途方にくれる。
(認知症にな
 ってからでは信頼関係を築くのは難しく、本人が信頼している人を見つけるのがキーポイント→仲介してもらうなど)


 介護疲れ・ストレス

 実母介護で倒れてしまい、結果、母親を施設に入所させてしまったと、介護者本人は「母を捨ててしまった」と自分を
 責めてしまう。現在はうつ病の治療中。実母は施設入所後、当初混乱したものの、落ち着いて行動しており、要介護度
 も3→2になっている。
(認知症の人も出来る事があり、プロはそれを見つけることが出来る。介護者ご本人が限界ま
 で頑張ってしまうと耐えられずに、自分が療養を必要としてしまう。)


 現役の頃は厳しかった姑、周囲の人達の無理解や心無い一言、発症者本人の問題行動が起こる様になると負担がより大
 きくなる。発症者本人とのそれまでの関係(配偶者、実父母、義父母など含め)でストレスの度合いは変わる。

 不安
 遠距離介護で、親元に通うが精神的、肉体的、経済的に困難を伴う。

 
無理解
 姑を介護する嫁が介護のみならず、周囲の人間関係で傷つけられる。@近隣親類の口出しや、夫も庇ったり、思いやり
 を示してくれない。A夫の兄弟が無理解で、事あるごとに口出し、夫は自分の親を嫁が見るのは当然という態度B近所
 の人に悩みを相談していたが、その人が陰口を・・・
(自分の力では解決できない問題で苦しんでおり、同じ悩みを持
 つ人たちと様々な思いを共有する)



 
ワーカーの接し方  (ソーシャルワーカー  byナオミ・フェイル提唱  日本導入2001年)

 
バリデーション/家族や介護者が悩むことの多い認知症の人とのコミュニケーションを取れる様にするのが目的
 認知症の人の言動を問題視したり説得して止めさせようとしたりするのではなく、行いを理解しようとし、有るがまま
 に受け入れるといった共感に基づく関わり方が基本。

 
                 バリデーションの主な手法
精神を統一・集中させる はっきりとした低い声ではなす
同じ言葉を繰り返す 動きをあわせる
心を込めて目線を合わせる 身体に優しく触れる
あいまいな表現で質問する 音楽を使う
思い出話をする





     
* タクティールケア;癌や認知症の緩和ケアに、スウェーデンで生まれたタクティールケアがあります。タクティ

     ールケアとはラテン語のタクティリス(触れる)に由来するもので、手で10分間程度「押す」のではなく「柔らかく

     触れる」事で症状を緩和する手法です。 「癒されながら相互に共感や絆が生まれます。終末期医療では、患者

     さんの自己実現の手段にもなる」とされ、スウェーデンの研究でも、タクティールケア群は施術後に鎮静剤の量

     が少しずつ低下し、 ノルアドレナリン(興奮を促す)の血中濃度も低下する事を突き止めています。 覚醒の度合

     いが上がり、 血圧、心拍数は下がる傾向も確認され、 「安定、緩和の作用が有る。 ストレスの感度を下げる周

     辺症状の軽減に効果が有るのではないか」とし、 「医療や福祉の分野、子育て中の人や、高齢者の介護をする

     家族にも応用できる」 と紹介しております。 タクティールケアは手の場合、@バスタオルで両手を包むA施術す

     る手だけオイルを外すBオイルを全体に伸ばし、相手の手を柔らかくなでながら、オイルをなじませ進めて行くC

     手の甲や指と指の間、各指、手の平を滑るように触れて行く D片手ずつ行い合計20分程度行う。 「◎膝と膝が

     触れ合う空間の中で お互いに相手を大切にしようという感情が呼び起こされる。」 と紹介されております。アルツ

     ハイマー型のある男性は、タクティールケアを毎日楽しみにする様になり、認知症の有る女性は家族との関係も

     改善し、亡くなる3日前まで施術を希望されたそうです。





          
 -アルツハイマーの脳- 

    -アルツハイマー型の認知症の脳は萎縮している-


 アルツハイマー型の脳は著しく萎縮しています。神経原線

 維変化、脳のシミ(老人斑)が多数確認されるのが特徴で

 す。記憶の種類は意味記憶(地名、名前、食物の味、学問

 知識)、手順記憶(自転車、自動車の運転など繰り返し身

 体で覚えた記憶)、エピソード記憶(経験に基づく記憶)

 、恐怖記憶(恐ろしい経験、心奥に刻み込まれている傷つ

 けられた記憶)に大別されます。夫々記憶部位が異なりま

 すが、記憶に深い関係がある大脳皮質、海馬でニューロン

 の脱落が起きているために記憶障害、認知障害がおこり

 ます。



         - 介護の上での注意事項 -


 問題行動をたしなめられると、その時は理解してもすぐ

 忘れてしまい、
屈辱感だけが残り、そのため抑うつ状態

 が深まり病気の進行を早めます。



 病人が失敗しても、頭ごなしに叱責せずに忍耐強く優し

 い接し方をする事が大切です。(患者が、自宅の部屋に

 自分の大便を塗りたくってしまうような事例もあります。)


 周囲の状況や観念をなくしていることが多く、物事の複

 雑な関係や過去、現在、未来の時間的関係など理解でき

 ません。
一度に幾つ物情報や指示を与えると、精神的に

 混乱
を起こしてしまいます。


 理解し易い言葉、
簡潔に一言で分かるように話しかけ

 ましょう。


 精神的に混乱をさせず、認知症を進行させないため住み

 慣れた環境をなるべく保全する配慮も必要です。

 無理の無い範囲で、規則正しい生活(食事、排泄など)

 を守らせるのも心身の安定に益します。


        -認知症の徴候-

 @物忘れ、置き忘れの頻度が増える
 A今日の日付が言えない
 B自分の年齢が言えない(誕生日は言えるが・・)
 C小さな買い物でも小銭ではなくお札で払う
 D仕事の約束や通院の予定を忘れる
 E知っている道で迷う
 F電話帳で調べて電話をかけられない
 G5分前に聞いた事を又、聞く
 H鍋を良く焦がすようになる
 I料理を作りたがらなくなる
 J時計の絵や立方体の絵を描けない
 K旅先でお風呂に入れなくなる
 ◎ご参考にご覧下さい

 
* パーキンソン病;自分の意思と関係なく、震戦(震え)が自然に起こりますが、緊張した際に増強したり、動作に伴い増強あるいは

 減弱する事もあります。この震戦は身体の様々な部位に起き、例えば下唇がぶるぶる震える下口唇の震戦では、多くの場合、顎も

 同時に震えます。よく観察しますと、手の震戦や動作が遅い、歩きづらい、表情が硬い、声が小さいなどの症状が確認される事もあ

 ります。パーキンソン病の震戦には抗コリン薬やレボドパという効果の高い薬があります。 この口唇の震戦は、本態性震戦という病

 気でも見られますが、この場合には、頚部の震戦(首をリズミカルに振る)を伴う事が多い。


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