うつ病・病気症状・原?/FONT>

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- うつ病という病気の症状と原因 -

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     うつ病という病気と症状


     全国で百万人くらいいるといわれるうつ病ですが、うつ病という病気と類似の憂鬱状態もあります。身体症状の

     多いほど、うつ病という病気の有病率は高いという調査もあり、原因不明の症状が続いている場合はうつ病とい

     う病気を疑い、受診することが大切です。うつ病という病気の場合は、憂鬱状態と同様の問診結果が出ても、原

     因を掘り下げて調べる必要があり、心理的な自覚症状の前にめまいや、吐き気、腰痛などの体の痛みが出てく

     る事もあります。


     
* 主なうつ病の症状例(これ以外にも症状は多様にあります)

   心の症状    身体症状  * NK細胞について(コラム)
NK細胞活性が一部のうつ病症状の指標になる可能性があるという研究発表がありました。「うつ病の患者さんはナチュラルキラー細胞の数が減りその活性も低下している」という内容のものです。
うつうつとした気分 不眠
不安 食欲が無い
自分を責める だるい、疲れやすい
やる気が出ない .の減退
集中力が無い 体の痛み
決断が出来ない 便秘や下痢 日本うつ病学会で発表されました。



     
うつ病という病気の種類


     思春期と初老期に多いといわれるうつ病(高齢者の場合は認知症と誤解され易い)ですが、一つの分類として

     は身体や、脳の器質的病気の影響が強い身体因性うつ病、ストレスや葛藤による心因性うつ病、脳の機能障害

     によると思われるが原因がまだ分からない内因性うつ病にわけられます。(by キールホルツ)





     
うつ病という病気の症状、うつ状態


     うつ状態とは感情の抑うつ、興味や意欲の低下・無気力、自責感、睡眠障害、食欲低下、体重減少などの一群

     の病気症状をしめす状態のことです。強い罪悪感にとらわれ自殺を考えたり、集中力の欠如、妄想などの精神

     症状、便秘、胃腸症状などの身体症状が加わる事もあります。

     脳内のセロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどの神経伝達物質の働きが低下しているという側面

     もあり、その機能を高める抗鬱剤も開発されています。




     
初老期のうつ状態


     初老期のうつ状態では、対人関係、経済的問題、孤独、身体の弱体化など多くの心理、社会的因子が関係して

     いることが多く、また脳の小さな血管障害、脳の萎縮などが関わっている場合もあります。核家族化の進行が生

     活不安などを生み出し、その病気の要因になっているかも知れません。





◎こちらに掲載させて頂いておりました以下のうつ病関連追加情報は整理ポストに移動させて頂いております。
*薬・休息・環境調整*葉酸とうつ病*うつ病と神経伝達物質*うつ病と痛み*うつ病と頭痛・痛み*不安と不眠*男性更年期とうつ




     
* うつ病と黒い犬;文字が少なく深刻さをユーモアで上手に和らげている絵本が紹介されています。絵本のタイ

     トルは「ぼくのなかの黒い犬」著者はマシュー・ジョンストン、オーストラリア在住のイラストレーターで、彼は20

     代半ばでうつ病に気付き、特有の辛さ、生活への影響、対処法など軽快するまでの約20年の経験を基に解説

     している。病気をシンボル化した黒い犬が特徴です。一人で悩んでいる人に、家族や友人がさりげなく手渡して

     もらえたらと紹介者が言っております。2010年には「わたしとあなたと、黒い犬」も刊行され、うつ病の見分け方

     や、口にしてはいけない言葉、ありがちな誤解などを具体的に紹介している。 1冊目は入門書とすれば、2冊目

     は実用書でしょうと紹介しています。 著者マシュー・ジョンストンは 「あなたや知人が黒い犬を連れているとして

     も、絶対にあきらめないで」「犬は必ずしつける事ができます」と説いております。




     
* 睡眠薬;先進国では成人の5人に1人、日本では20人に1人が睡眠薬を服用しているという調査報告があり

     ます。 睡眠薬の服用にあたっては、患者さんからの聞き取り以外にも、ライフレコーダーなどでどの様に眠れ

     ないのかの就寝中の睡眠状態の把握をし、必要に応じ睡眠薬の処方を変える、抑うつ状態が見つかれば、抗

     うつ薬を加えるなどが必要になります。高血圧や睡眠時無呼吸症候群などの明確な原因疾患が見つからない

     場合には注意が必要です。うつ病の患者さんの求めに応じて、安易に睡眠薬を処方し続け、うつ病の状態を悪

     化させてしまった症例もあります。 「眠れない」には 「入眠障害/寝つきが悪い」「中途覚醒/夜中に何度も目が

     覚める」「早朝覚醒/朝早く目が覚めて眠れなくなる」などがあり、薬を効かせるべき時間帯が異なります。また、

     作用も 「持ち越し効果/起床後も薬の作用が続く」「筋弛緩作用/夜中に起きると身体がふらつく」などがあり、

     自覚しおく必要があります。



     
* 男性更年期とうつ病;男性の労働・生活環境が厳しく変遷している現代では、中高年の患者さんの大半が不

     定愁訴を訴えます。 診療科に受診しても症状は改善せず、精神的に追い詰められています。うつへの経過に

     は、イライラが不安・緊張に変わり、身体症状として不眠、(入眠障害、途中覚醒、早朝覚醒)や頭痛、発汗、口

     の渇き、肩凝り、頻尿などが現れます。アルコール依存にも注意が必要になります。


     うつのサインとして注意したいのは、「@最近元気が無いA会話が無くなったB休日もボーっとしている事が多

     いC食欲が落ちているD夜も眠れていないEこれらの症状が2週間以上続いている」 身体症状はその人がも

     ともと抱えるウィークポイントに出易いとしています。 受診をする場合には夫婦同伴が基本で、 何はともあれま

     ず受診が大切と指摘しております。妻が事前に医師に相談するのも、一つの手です。


     うつ状態の夫に接する場合は、「うつ状態では思考力、情報処理能力が落ちる為、@混乱を避けて安心感を高

     めてA一度の会話は内容を一つに絞るBあいまいな表現は避けて明確にC出来た事に目をむける」事が大切

     としております。


     聞き方のポイント 「@頑張れ、大丈夫などの表現を出来るだけ避けるA相づちやうなずきで共感的な聞き方を

     心がけるB会話は夫婦が互いに用事のないときを選ぶC1時間を目安に時間制限を設ける」事を進めておりま

     す。







     
うつ病関連検査値・基準値

     血清マグネシウム


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-病気の原因 -


 発病原因ははっきり分かっていませんが、別の分類として

 は、外的要因が無く発病する内因性のうつ病と、ストレス

 などが引き金になって発病する外因反応性のうつ病があり

 ます。

 社会環境により、性格的にうつ病になりやすい因子をもっ

 ている人が、職場の責任や強いストレスに晒され病気を発

 症する事も多い様です。


 うつ病という病気の発症年齢は一般に20代後半から30

 代にかけて見られるようになります。


 40代後半以降に起こるうつ病もあり初老期うつ病といい

 ます。仕事熱心、完全主義、几帳面、執着心、強い責任感

 などの性格の人が人間関係や仕事上の失敗などをきっかけ

 に発病するケースがよくあります。




        
- 病気の治療とアルコール -


 病気治療は薬物療法が主体です。精神的、肉体的にも充分

 に休養をとることも大切です。又、アルコールを飲んで気

 分を休めたいと思う向きもあると考えれますが、うつ病と

 いう病気を治癒する効果はありませんし、睡眠を浅くし、

 抗うつ薬との併用は問題です。うつ病という病気が治るま

 では、辛くてもアルコールを控えましょう。

 
 ビタミン、ミネラル、アミノ酸は病気の予防、精神的・感情的なバランスを保つためには重要な栄養素ですが個人差が

 あり、その人のライフスタイルや食生活、喫煙、飲酒、薬の服用、ストレス、職場環境・・・などで必要量は異なります。

 食生活、生活様式などを良く検証してビタミン、ミネラルの必要量の知識を持つ事も必要です。(RDA;リコメンデ

 ィッド・ダイエタリー・アロウワンス→微量栄養素の一日の最低必要量)必要な栄養素は毎日40種類以上必要といわ

 れ、それらの栄養素をバランスよく摂る事が、健康状態を大きく左右します。


     - うつ病は家族の理解が治癒に影響 -


 家族がどの様に理解し接するかは病気治癒に大きく影響
 します。軽症のうつ病で外来通院の場合でも、早期に治
 るのは、家族の理解、思いやりなどのためです。

 うつ病という病気は回りの人も注意深く接して重症化し
 ない様に配慮することができます。

 罹病している人は食欲は無く、辛い日々を送られていま
 すが、食べ物にも配慮できます。脳内のセロトニンは、
 トリプトファンという成分から造られますが、このトリ
 プトファンは野菜には無く、卵、牛乳、肉などに含まれ
 ています。トリプトファンを合成するには原料が必要で
 すし、促進するためには、日差しを浴びる、良く眠る、
 糖分が必要です。そのためには明るいところに出る事や
 、デザートなどで糖分を補給するとかの工夫ができます
 ね。

 その方の事情にあわせて、適切に援助する事も可能かも
 知れません。

 
           
- 家族の接し方 -


 弱気な発言や愚痴にも反発や否定をせずむしろ共感する

 態度で、よく聞いてあげましょう。


 頑張れ、しっかりは本人を責め、逆効果でしょう。


 原因が、仕事上の事であるなら殊更ですが、本人に知ら

 れずに仕事の負担や責任の軽減が出来れば、効果的かも

 知れませんし、休養を進める事も大切かもしれません。


 日常生活で、それとなく気晴らしの散歩や運動・趣味に

 誘う事もできますし食事に注意をして、偏らない事や、

 動物性食品への配慮、デザートを進める事なども出来る

 かも知れません。(上記セロトニン参照。)


 一人にさせないで付き添い、必ず治る事を優しい気持ち

 で伝えるなどその方に合わせた、思いやり深い態度で接

 しましょう。


 家族の方にも同時に、癒しや安らぎ、気分転換も必要に

 なるでしょうね。


 * 男性の更年期障害;男性の更年期障害は、男性ホルモンが血液1ml当り8、5pg(ピコは1/一兆)以下になりますと、心身両面で症

 状が発現してきます。 (男性ホルモンは加齢により徐々に低下してきます。)その症状はうつ病に類似しているため、うつ病と間違えら

 れ易い傾向にあります。 男性にも更年期障害があり、症状を自覚された場合には、うつ病と決め付けずに泌尿器科などで受診する事

 も必要です。うつ病と診断されていて一向に改善しない場合なども、泌尿器科に受診する事が必要なケースもあります。「更年期症状

 としては @気分が落ち込むAいらいらするB不安感があるC疲れ易いD汗をかきやすいE火照るF頭が重いGよく眠れないH後頭

 部が凝るI集中力が低下するJ.が減退するK朝のセ スが無くなる」などです。





うつ病 追加情報整理ポスト
 *薬・休息・環境調整 加齢による神経伝達物質(脳内ホルモン)の活性低下も高齢者にうつ病の比率が高くなる理由とも考えられておりますが、ストレスに対する抵抗力も高齢になるほど低下します。さらに大切なもの(財産、健康、仕事、地位、住環境など)を喪失する場合にも、その体験がしばしばうつ病の引き金になることも指摘されております。治療の三本柱は薬・休息・環境調整です。
 *葉酸とうつ病 国立国際医療センターの研究結果ではビタミンBの一種葉酸の血中濃度の低下がうつ症状を招く可能性があると報告しております。葉酸は野菜やレバーなどに多く含まれる栄養素です。

妊娠初期に不足すれば、胎児の神経障害の発生率が高いことは知られております。不足することにより、神経伝達物質が減り、体内にホモシステイン(アミノ酸の代謝に関わる)がたまり、血管や神経が傷つけられる結果を引き起こし、これがうつ病などとの関連があると指摘しています。

被験者530人の葉酸の血中濃度、ホモシステインの血中濃度を調査し、葉酸の血中濃度の場合にはうつ症状と明らかな相関関係を認め、ホモシステインの場合には葉酸ほどではないが、その傾向は認められております。従いまして、断定までは出来ないものの、葉酸不足がうつになりやすい状態を作っているのではないかとしております。これは「食事でうつを予防できる可能性があるということを示す」と報告しています。葉酸不足とうつの因果関係についてさらに追求する方針であると述べられております。
 *うつ病と神経伝達物質 神経伝達物質は臓器などの器官の働きを調節するホルモンの一種です。代表的なものは、ストレス対抗ホルモンとされ、カテコールアミンと総称されております。アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどがあり、癒しのホルモンとされるのはセロトニンです。このセロトニンが減少しますとうつ状態を呈し、枯渇するとうつ病を引き起こすとされております。

笑いの効用はよく話題に上りますが、ドーパミンやセロトニンは、この笑いにより脳や身体が活性化すると考えられるのに伴い、増加している事が(少ないデータではありますが、)確認されております。これは、笑う事により活性化と癒しが同時に起こるのではないかと、考える向きがあります。交感神経と副交感神経がうまくバランスし心身は健康に保てるのだとしています。

因みにドーパミンは交感神経系のホルモンであり、セロトニンは副交感神経系のホルモンです。脳を活性化するドーパミンが減少しますとパーキンソン病になってしまいます。
 *うつ病と痛み うつ病の60%の方に頭痛などの身体の痛みを自覚しています。痛みの種類では、頭痛約34%、背中の痛みが約25%、 胃腸・消化器系約16%、 身体全体の漠然とした痛み約26%となっており、仕事を休業した日数の平均は、 一年間で107日に及ぶという報告があります。

うつ病に伴って、脳内の神経伝達系が正常に働かなくなり、痛みの感覚を増幅させている可能性があるとし、「鎮痛剤の投与で痛みが改善すると、うつ病自体も治る確率が2倍に増加した」 という海外報告もあります。

問題なのは、医師の3割しか、痛みを伴う事を知らない (痛みの症状を訴える患者さんがうつ病を抱えている可能性を、一般の医師は知らないし、精神科医もうつ病患者さんが痛みで苦しんでいるという事に思い至らない)という調査結果があります。患者さんも痛みの治療を求める事は重要です。
 *うつ病と頭痛と痛み 慢性型の頭痛を抱えておられる患者さんの中には、 心の病に悩む方がいらっしゃいます。実際、慢性頭痛の患者さんの3割以上がうつ病や、 強い不安感を併発しているという調査も報告されております。

高齢者の緊張型頭痛の多くはうつ病が原因であるという指摘もあります。 頭痛をはじめとする慢性的な痛みに関係すると考えられているのが「反応性」と呼ばれるタイプであり、「ストレスに反応して不安感やうつ状態が強く出た結果、痛みを感じ易くさせる」としています。

(ご参考;うつや不安感には様々な症状がありますが、臨床の現場では 夫々の症状にあった分類に従って治療を行っており、代表的な分類方法として一般的なものには、 世界保健機構(WHO)が死因や疾病の国際的な統計基準として「ICD」や米精神医学会が作成し「DSM」などがあり、世界中の医師がこれらの基準に従って診断しています。)
 *不安と不眠 「不安はストレスに対して過敏に反応している状態」と表現している資料もあります。不安は不眠を招く原因でもあります。その場合、セロトニンなどの脳内物質が減少し、頭痛などの痛みを以前よりも感じ易くなり、痛みは慢性化し、うつ状態になると説明しています。この様な場合では、頭痛薬だけでは効果は期待できず、心理療法や、脳内物質の量を回復させる薬の服用が大切になります。
 *男性更年期とうつ 疲れ易い、いらいらする、胸が痛い、痩せて来た、などのちょっとした心身の症状は、放置すると更年期障害やうつ、不安障害に進展する危険性があるため、注意する必要があります。気になる症状が有る場合には、放置せずに受診を含めたケアを考慮する事も大切です。



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