慢性副鼻腔炎・病気症状・療法

disease.nukimi.com 慢性副鼻腔炎

- 慢性副鼻腔炎という病気・症状・療法 -

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     鼻を取り囲む顔の骨には左右に4っつずつ合計8っつの空洞があります。鼻腔と通じているために副鼻腔

     呼ばれています。洞の内面を覆っている粘膜には細かい突起(繊毛)が出ており、繊毛の運動により洞内の分

     泌物を自然孔を通して鼻に排泄しています。


     
慢性副鼻腔炎という病気

     慢性副鼻腔炎という病気は慢性鼻炎などで長引いた鼻腔粘膜の炎症が副鼻腔に及んで、慢性化したもので、

     治りきらないうちに細菌感染を繰り返して、中に膿をためるもので、蓄膿症とも言われている病気です。


     
慢性副鼻腔炎という病気の症状

     慢性副鼻腔炎という病気の症状は急性副鼻腔炎のようにズキン、ズキンという拍動性頭痛は無く、非拍動性の

     重い頭痛で、身体を動かすと痛みが強くなる事が多い。  自然孔の周囲の粘膜が腫れて排泄できなくなると

     、膿が頬の強い痛みや歯痛が起きたり、頬が赤く腫れる場合があります。これは急性副鼻腔炎という病気で、

     この病気の症状は通常、治療により回復して元の状態に戻るのですが、様々な理由により洞内の膿が排泄さ

     れずに残ってしまう場合があります。処置が不十分という考え方や、体質という説も有りますが、このこと

     を繰り返すことにより、慢性化してしまうと考えられています。


     
慢性副鼻腔炎は高齢の方が発病し易い病気です

     高齢の方は、免疫力の低下に伴い感染し易くなります。下地は大部分幼児期に形成されることが多い傾向に

     有りますが、高齢に成るまでは症状も極軽度のままで推移する病気です。

     高齢者の副鼻腔炎という病気では、鼻腔内に鼻茸が有る場合が多く、それが鼻詰まりを助長して頭痛、頭重

     や膿性鼻漏(膿の混じった粘液性の鼻汁)などの症状の訴えを強くします。


      *鼻茸:柔らかい隆起物で鼻閉(鼻詰まり)を強め、嗅覚を悪くし、蓄膿症を悪化させる。洞内に慢性的
           な炎症状態が出来上がると、副鼻腔内やその周辺の粘膜が、次第に厚くなりむくむ、鼻茸(鼻
           ポリープ)が形成し始めます。鼻茸は次第に成長し、鼻の中が鼻茸で埋まってしまうと鼻漏、
           鼻閉、嗅覚障害、頭重名殿症状が出てきます。大きく成長すれば、鼻の形が変わってくる事も
           あり、鼻茸を取り除いても原因が慢性副鼻腔炎のため次から次へと発生してきます。
           (鼻茸の出来る部位の例を下図{副鼻腔周辺構造図}中に黄緑で例示しております。)


      
* 後鼻漏;後鼻漏は鼻汁が鼻の奥から喉に落ちてくる症状ですが、慢性副鼻腔炎がその主な原因です。そ

      の他にも風邪やアレルギー性鼻炎なども原因となります。 又、高齢者の場合には、原因疾患が無くても加

      齢に伴って線毛の働きが衰えて後鼻漏を自覚する事があります。自覚症状としては鼻の奥や、喉の不快感

      で、鼻汁が気管に入りますと咳が持続したり口臭の原因にもなります。 自覚症状があれば、耳鼻咽喉科で

      調べてもらう事が大切です。 治療は慢性副鼻腔炎の場合にはマクロライド系の抗生物質、アレルギー性鼻

      炎なら抗アレルギー薬などが用いられます。予防は下記以外にも室内で加湿器を利用する事なども薦めら

      れております。


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            -副鼻腔周辺構造-

 左図をご参照下さい。最初に御説明いたしました4つの

 空洞は
前頭洞、篩骨蜂巣、上顎洞、蝶形骨洞で左右一対

 ずつあります。その大きさも人それぞれの生育環境、遺

 伝等で形も大きさもことなります。

 (下垂体の収まるトルコ鞍は左図の上部の窪みです。)


 下図をご参照下さい
鼻中隔は成人の80〜90%が歪

 んだり、飛び出し、彎曲していたりします。この鼻中隔

 彎曲は高度なら鼻づまりを起こしたり、鼻炎、副鼻腔炎

 を長引かせる原因にもなっております。





       -主要な合併症とその他の影響-

 又副鼻腔と目や脳などとの境界は薄い骨の壁で仕切られて

 おり、副鼻腔炎の炎症が波及する事により合併症も引き起

 こします。主な合併症(眼窩内合併症は眼の中に炎症が起

 こり、眼球は突き出し、眼が開かない、見えないなどの症

 状をおこします。

 又、もう一つの主要合併症として頭蓋内合併症は激しい頭

 痛、嘔吐、発熱を生じる髄膜炎などの症状を伴い重篤です

 が、近年の抗生物質の著効により合併症の発現はまれにな

 りました。)

 その他鼻茸、咽頭、喉頭、中耳、耳管、副鼻腔気管支症候

 群、喘息、などがあります。(鼻茸は上図に示されております。)



              -鼻中隔彎曲-

 *鼻中隔は左上図の左側にモスグリーンで示されております。
 
     
 - 風邪や虫歯も原因になる病気です -


 鼻腔を左右に分ける鼻中隔は成人の80〜90%が曲が

 ったりゆがんだりしていますが、高度の歪曲は慢性副鼻

 腔炎という病気の原因になります。
 
 大人になってから慢性副鼻腔炎という病気になる人は、

 風邪で急性副鼻腔炎になったときの処置が不十分だった

 ためというのが、大方の原因の病気です。体質という説

 も有りますが、繰り返しと悪化が、慢性化の原因です。

 また、虫歯から細菌が感染して、急性上顎洞炎を起こし

 た人などにも病気に罹患するケースが多くみられます。

 風邪をひいてこじらせてしまったような時や歯科治療後

 に、鼻症状が出るような時は、病気を予防する意味でも、

 すぐに耳鼻咽喉科を受診して治療を受ける必要がありま

 す。


         
  - 喘息の合併 -


 喘息を合併して鼻茸が著しい場合は、手術をする事が優

 れた方法となりますが、喘息のコントロールも重要です。

 喘息があると鼻内所見が悪化する事がある病気だから

 です。

         
- 副鼻腔炎の手術療法 -
 
 副鼻腔炎という病気の手術は上顎を切開する経上顎洞的

 副鼻腔手術が主流でしたが、内視鏡を用いる鼻内副鼻腔

 手術に変わってきています。

 これは鼻の穴から内視鏡を挿入して行う手術です。副鼻

 腔の空気の通りを確保し、加湿、集塵、嗅覚などの副鼻

 腔の機能を損なう事無く病変のある副鼻腔の粘膜を正常

 な生理的状態に戻す事ができます。

          -病気を予防するには -


 病気症状は鼻詰まり(鼻閉)と鼻汁(鼻漏)が二大症状

 です。鼻漏は鼻の孔から出るものと、喉にまわる後鼻漏

 があり、後鼻漏は咳や咳払いの原因になります。鼻漏に

 は粘液性、膿性、粘膿性があります。

 慢性副鼻腔炎という病気では小児期に急性炎症を繰り返

 していた事に原因がある場合が多く、この頃にきちんと

 治しておくことが大切です。

 幼少期にはアデノイドやアレルギーが関与している事が

 あるので、鼻の中に鼻汁をためない様にする為、きちん

 と鼻をかむ習慣をつける事が大切です。

 アデノイドが大きいと鼻呼吸がうまく出来ないので鼻が

 かめず、鼻炎を憎悪させる要因の一つですから手術をす

 る必要性も出てきます。

 アレルギーも病気を起こす要因です。アレルゲンは家の

 中のホコリ、ダニ、から花粉など様々な物質が関係して、

 鼻内の粘膜がアレルギー反応を起こして腫れ、鼻をうま

 くかめません。

 アレルゲン対策もとても重要です。喚起、清浄化、清掃、

 布団、から防ダニ製品の検討、高性能マスク、専門医へ

 受診など検討しなければなりません。
 

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