高尿酸血症・痛風・生活習慣病・合併症

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     痛風という病気

     痛風という病気は激痛を伴う急性関節炎を特徴とする疾患で、関節以外にも腎臓などに障害を起こす全身病

     です。尿酸はプリン体から造られますが、遺伝的に細胞の代謝機構に問題がある場合や、プリン体(プリンヌ

     クレオチド)の多い食事を好んで食べていると尿酸が増えてしまいます。アルコール特に(ビール)を多飲した

     場合などにも、尿酸の産生過剰がおこり、尿酸値が上昇します。この高尿酸血症は比較的男性に多発く症す

     る疾患です。


     
痛風という病気/尿酸というプリン体代謝産物

     動物も植物も細胞は原形質と核からできています。核の中にはDNA、RNAなどの核酸が含まれていてプ

     リン体とも呼ばれています。尿酸はプリン体の代謝産物です。食事から摂取する肉や魚などの動物性蛋白

     質、大豆製品である植物性蛋白質の核酸を代謝して尿酸が作られますが、食事由来の尿酸を外因性尿酸

     といい、新陳代謝してできる尿酸を内因性の尿酸といいます。尿酸が体の中で造られる量と腎臓から排泄

     される量はつりあっていますが、このバランスが崩れると血中の尿酸値が高くなります。


     
痛風という病気の発作と尿酸塩の針状結晶

     尿酸は血中濃度が高くなると尿酸塩という針状の結晶になります。高尿酸血症が続くと足の親指やくるぶし

     の関節あるいは膝、あらゆる関節でも痛風発作を引き起こす可能性があります。痛風発作は尿酸塩結晶が

     関節液中に剥がれ落ち、関節液中の成分を、活性化し、好中球を中心とした血液細胞が尿酸塩結晶を排除

     しようとする事で起きる炎症反応です。


     その他、血小板や好中球からの活性酸素など様々な物質が関係し、炎症を劇症化させる一因になってい

     ます。更に、高尿酸血症は、腎機能障害、動脈硬化などの誘因にもなります。


     痛風発作の起こり方/
無症候性高尿酸血症期(5〜10年)

     血中尿酸値は高いが症状の現れない時期です。肥満、腎臓に障害がある、血圧が高い、毎日飲酒、肉食、

     ストレスが多い、高脂血症の人は痛風発作の恐れが有りますので、注意が必要です。


     
痛風という病気の発作の起こり方/間欠発作期(数年〜10年以上)

     この時期から、痛風発作が起こります。血中尿酸値は高く、関節の炎症が影響して赤血球沈降速度、白血球

     数が多くCRP陽性となります。 発作は数日〜2週間くらいです。この段階できちんと対策をとらないと次の発

     作、その次の発作と周期は短くなってきます。最終的には発作は持続します。痛風結節は温度の低部位やい

     酸性度の高い部位、蛋白質の少ない部位に出来易いといわれています。体温が低く炎症により酸性の高ま度

     った手などが出来易い理由の一つです。

      *CRP;C反応性蛋白/炎症マーカー


     
痛風という病気の発作の起こり方/慢性痛風性関節炎期

     無症候期は無く持続的に発作が継続する状態です。骨破壊も進行して、指が曲がり、関節が変形するなど

     手の甲、足、肘などの軟骨の内外に瘤のような痛風結節を生成します。又、腎臓内に尿酸塩の結石が出来

     たり、痛風腎が現れたりします。


     
痛風という病気の血清の正常尿酸値

     正常値は、男性、女性ともに6、9r/dl以下です。正常な血清尿酸値は男性5、1±1、0r/dl 女性4、0

     ±1、0r/dl です。血液中の尿酸値は6、5r/dlを越すと血液中に溶けている尿酸が結晶になり易く、食

     事やアルコールなどの生活習慣にも影響されますので、 7、5r/dlまでは生理的な変動幅といわれてい

     ます。 8、5r/dlをこえたら、多くの人は尿酸が関節や腎臓などに沈着し始め、発作や腎障害、尿路結石

     などをおこします。


     
痛風という病気の合併症

     尿酸値が高い人は、動脈硬化症心筋梗塞脳梗塞肥満糖尿病高血圧、高トリグリセリド血症(血

     中の中性脂肪値が高い)などの合併が多いことが分かっております。


     
関連検査値・基準値   (脂質検査の意味もご覧下さい

     尿PH中性脂肪



     
* 痛風の好発年齢は50歳代でしたが、徐々に低年齢化しており、問題になっております。このたび、尿酸

     値を低下させる効果がある「アンセリン」という物質が、人間が摂取した実験で確認されました。アンセリン

     は2種類のアミノ酸が結合したペプチドの一種であり、運動時や日常生活での疲労を低減させる機能があ

     る事で知られております。 研究ではアンセリン50mg入りカプセルを1回/日・4週間 摂取してその経過を、

     プラシーボグループ(偽薬グループ)と比較対照したもので、アンセリンを摂取したグループは尿酸値の平

     均値が低下し、摂取終了後も引き続き低下傾向を示したというものです。摂取後の低下傾向の持続は、酵

     素の発現量の増加が持続しているためと考えられるとしています。(アンセリンは鮪や鰹の筋肉に含まれる

     アミノ酸の一種でもあります。)





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- プリン体の多いものを避ける -


 
プリン体の多いアルコール、ビール、肉、魚、豆腐納豆

 などを減らし、尿酸排泄を促すために尿量が2リットルに

 なるのを目安に水分を多く取るようにします。


 夏はビールに枝豆=プリン体の多い組み合わせ。


 痛風という病気は風が吹いても痛いと言われるぐらいの

 痛みを伴いますので、発症する前に対策を講じておきた

 いものです。

 痛風という病気は痛みが治まると病気が治ったように勘

 違いをされる方がいますが、尿酸値を低い水準で維持し

 なければなりません。痛風の発作が頻発するようになると

 、尿酸対策ばかりでなく、腎臓病や動脈硬化脳梗塞

 脳出血狭心症心筋梗塞などの疾病にも注意を払う必

 要が出てきます。

 更には、痛風は肥満高血圧高脂血症などとの合併も

 多く、痛風は死ぬまで管理療養を続け無ければならない

 病気です。


        
 - 高尿酸血症は運動注意 -


 
高尿酸血症の場合は激しい運動は禁物です。運動により

 血中の尿酸値が上がり、発作の原因になります。

 尿酸が高い場合は軽い運動程度にして、尿酸を尿中に排

 泄させるため、尿量をあげてください。(糖分の入った清涼

 飲料水はいけません。)2〜3ヶ月後に確認の検査をし、尿

 酸が下がっていなければ高尿酸血症治療のための薬物療

 法を開始します。
 

 
プリン体含有食品を摂り過ぎない。

 レバー、黄な粉、青魚、牛肉、豚肉、モツ、大豆、加工

 食品、白子、アンキモ、かつお、車えび

 
アルカリ性食品

 ひじき、ワカメ、昆布、ほうれん草、牛蒡、ニンジン

 サツマイモ、里芋
-痛風結節-


      - 高尿酸血症は食事療法が重要!-


 高尿酸血症という病気は様々な要因が考えられますが、

 殆ど食生活に由来しています。


           -
食事療法 -


 総カロリーを制限し、 過食・肥満を避ける。 プリン体含

 有食品を食べ過ぎない。アルコールの多飲は疾患を助

 長します。蛋白質を取り過ぎない。水分を充分に摂取す

 る→尿路結石の予防にもなります。


 アルカリ性食品は尿酸排泄を促進するため、多く食べる

 ようにします。


           -
日常生活 -


 規則正しい生活を心がけます。急激なダイエットは尿酸

 値を上昇させるので徐々に行うようにします。

 激しい運動は避けましょう。肥満解消のための軽い運動

 は必要です。痛風の人は、高脂血症、高血圧、肥満、

 糖尿病を合併している事が多く、カロリー、塩分を控えて、

 動脈硬化を進行させない様に配慮する事も必要です。

 高尿酸血症は痛風発作が起こらないと症状に現れないの

 で、定期的に血液検査を受けて対策の効果をチェックす

 る事が必要です。

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