子宮体ガン(子宮体癌)・病気症状・検査

disease.nukimi.com 子宮体ガン(子宮体癌)

- 子宮体ガン(子宮体癌)という病気症状と検査 -

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     子宮体癌(子宮体ガン)という病気

     子宮ガンは子宮頸ガンという病気と子宮体ガン(子宮体癌)という病気が有りますが、病因、病態の異なる

     別のガンと考えられています。(同じ子宮に出来ますが、全く異なる癌です。)

     子宮体癌(子宮体ガン)という病気の原因

     子宮体ガン(子宮体癌)という病気は食生活の欧米化、肥満、ストレスなどが原因ではないかと考えられて

     います。

     また、閉経後の発症が多く発症や進行には女性ホルモン(エストロゲン)の関与が考えられています。


    
 子宮体癌(子宮体ガン)という病気の発症

     この病気は以前は子宮ガンのうちの10%以下とされていましたが、確実に増加傾向をしめしています(子

     宮ガン全体の約半分前後)。ある大学のデータでは子宮頸ガンという病気は二十数年前の1、5倍なのに対

     して、子宮体ガン(子宮体癌)は15倍に増加している注目されている病気です。


     子宮体ガン(子宮体癌)という病気になる人は50歳代〜60歳代にかけてが多く、(40〜50歳代に多

     いという資料もあります。)子宮頸ガンという病気よりも少し高年齢化の傾向です。(子宮頸癌は40歳代に多

     い傾向にあります。)高年齢者の子宮ガンは殆ど子宮体ガン(子宮体癌)という病気です。高齢化に伴い更に

     増加する事も考えられます。


     
子宮体癌(子宮体ガン)という病気が進行すると・・・

     この病気は内膜の下の筋層、更に周辺のリンパ節に広がります。

     その進行状況により、細胞異型の強い子宮内膜上皮が浸潤を示さずに増殖する子宮内膜異型増殖症(0期)、

     ガンが子宮体部のみに留まる(T期)、ガンが子宮体部から子宮頸部に及ぶもの(U期)、ガンが子宮外に

     広がり小骨盤を越えないもの、又はリンパ節に転移しているもの(V期)、ガンが膀胱又は、腸粘膜に広がる

     か、小骨盤を越えるもの(W期) に分けられます。

     
別名、子宮内膜癌と呼ばれるように、子宮内膜から発生する癌です。子宮体ガン(子宮体癌)の殆どが内膜腺

     由来の腺癌で子宮頸癌と比べると症状が出難く発見が遅れやすい癌です。


     子宮内膜は正常な生理を繰り返していれば、生理によって剥がれ落ちるために、内膜細胞に例え、小さな癌

     が発生しても、剥がれ落ちますから、癌に進行する確率が低いので、若い女性は子宮体ガン(子宮体癌)と

     いう病気に罹患する事が少ないのです。ただ、
生理がきちんと来ない、排卵が起きていない場合、女性ホル

     モンのうちの卵胞ホルモンだけが過剰に分泌され、子宮内膜に作用して内膜が増殖し続けます。

     増殖しすぎますと、将来子宮体ガン(子宮体癌)という病気に進行する可能性があると考えられています。

     すなわち・・・


     
子宮体癌(子宮体ガン)という病気と関わる重要なホルモンバランス

     女性ホルモンの一つの卵胞ホルモンは、子宮内膜を増殖させる働きがありますが、黄体ホルモンは反対に増

     殖を抑制します。月経は出血と共に子宮内膜が剥がれ落ちて排出されるものですが、これは卵胞ホルモン、

     黄体ホルモンのバランスの取れた分泌でなされるものです。病気の症状としては不正子宮内出血の多い子宮

     体ガン(子宮体癌)は、この分泌のバランスが崩れ、相対的に卵胞ホルモンが過剰になる事により、
子宮内

     膜の増殖が促進されてしまい、ガンが発生し易くなると考えられております。
宜しければこちらもご覧下さい。


     
子宮体癌(子宮体ガン)という病気の検査と療法

     子宮体ガン(子宮体癌)という病気はスメア試験(子宮頸ガン検査)だけではなく、多少の痛みは伴います

     が子宮内膜細胞診を受ける事が必要です。治療法は子宮全摘術で、その他に放射線療法、化学療法があり

     ます。(参考/抗癌剤もご覧下さい)また、画像診断(経膣超音波検査、MRI検査)があります。MRIでは無症状

     の子宮体癌を検出できる事もあります。PET検査は子宮体癌(子宮体ガン)の場合はFDGの集積が高いので高

     感知が期待できますが、研究報告は充分に無く今後の検討課題となります。


    
 子宮体癌(子宮体ガン)の主要転移先

     肺/12、4% 肝臓/10、6% 骨・骨髄/3、6% 腹膜/12、0% 膀胱/5、5%


     
* 肥満と癌の関連;子宮体癌は女性ホルモンの増加による刺激が原因と疑われ、肥満、高血圧、糖尿病など

     も危険因子とされております。(発症要因もご参考にご覧下さい) 愛知県癌センター研究所疫学・予防部では

     子宮体癌とBMIの関連の統計学的分析を行いました。 それは、 子宮体癌と診断された222人と子宮体癌で

     はない2162人によるもので、 「肥満とされるBMI25以上の女性は、BMI25未満の人に比して、子宮体癌は

     2、3倍多かった」というものです。更に、「20歳からの体重増加をBMIの変化で調べたところ、20歳から太ら

     なかった女性が子宮体癌になる確率を1とすると、やや太ってBMI増加が3まででは1、29倍、20歳から7kg

     以上太って BMIが3以上増加した人では2、03倍に上がっていた」と報告しております。 これにより「太ると体

     内のホルモンの状態が変化して、癌を発生し易くなるのではないか」と推測しております。


     
子宮体癌等関連検査値・基準値

     尿潜血


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            -子宮体癌-


 子宮体癌は0期のうちから出血やおりものに血の混じった

 状態で、下記にも触れておりますが、進行すれば子宮内部

 に膿や組織の破壊されたものが溜まりますので、おりも

 のも悪臭を伴った膿状に変ってきます。更には激しい腹

 痛を伴うものもあります。治療は基本的に子宮全摘出で

 すが出産を望む場合はホルモン療法が選択される場合も

 あります。子宮体ガン(子宮体癌)の5年生存率は1期(

 92.5%)、2期(88.5%)、3期(70.2%)、4期(16.7%)

 となっております。
 
    
- 子宮体ガン(子宮体癌)の病気発症要因 - 


 肥満(太りすぎると脂肪組織で卵胞ホルモンが過剰

 につくられホルモンバランスが乱れ排卵障害、生理不

 順が起きリスクが高くなる)、食生活が関係している

 と考えられている高血圧糖尿病、子どもの出来な

 かった人、閉経期を過ぎた人(毎月の生理で、内膜が

 剥がれ落ちる事が無くなったため)、結婚年齢が高い

 人、妊娠年齢が高い人、妊娠出産回数の少ない人、

 30歳をすぎていつも月経不順の人、卵胞ホルモン剤

 を服用している人などがこの病気に罹患し易いと考えら

 れています。又、子宮体ガン(子宮体癌)は動物性脂肪を

 多く摂取する地域に多いことも知られています。


        
- この病気は転移し易い -


 子宮体ガン(子宮体癌)という病気は
比較的早期でも転

 移し易いガン
です。

 ガンが進行すると出血し易くなりますが、月経周期と無

 関係に出血するので、一見月経不順の形になり気づくの

 が遅れる可能性が有る病気です。

 閉経後の出血の場合は月経出血がありませんから不正出

 血となるので気づきやすいのです。


 進行に伴い、血が混じったり、悪臭のおりものがある場合

 もあり、また、下腹部痛が起こることもある病気です。

 わずかでも不審な症状が感じられる時は、この病気はあ

 る程度進んでいる事もあるのですぐ、病院で診てもらう

 事が絶対に必要な事です。


          
- 病気の検査 -


 病気の検査は子宮腔の奥まで細い管を挿入して、子宮壁

 から細胞を採取してガンの有無を調べます。

 子宮頸ガンの様に簡単な検査とはいえませんが、事の重

 大性から考えるならば、定期の検査をする方が望ましい

 といえます。

 memomemo!卵巣腫瘍  

 子宮の両側にある卵管漏斗に抱かれた一対の器官が卵巣です。この部位に出来る腫瘍はまとめて卵巣腫瘍といいます。

 良性、悪性を含めて多くの種類がありますが、(卵巣に出来る腫瘍の85%は良性と考えられています。)出来る部位に

 より表層上皮に出来る腫瘍(卵巣表面;上皮性腫瘍、最も多い/良性、悪性、中間的なものもある))、胚細胞に出来る腫瘍

 (卵子の元になる部分;胚細胞性腫瘍)、.間質に出来る腫瘍(胚細胞を包む卵胞の一部;間質性腫瘍)があります。

 表層上皮に出来る腫瘍が最も多く、腫瘍の多くが水様液、粘液の中に入っている嚢胞で組織が詰まっている充実性のものも

 あり、嚢胞のみであれば良性、多少でも充実性のものがあれば悪性となります。卵巣腫瘍の転移先は肺(8、4%)、肝臓

 (12、3%)、結腸/大腸(7、1%)、腹膜(14、6%)、子宮(5、4%)というデータがあります。

 卵巣腫瘍は月経回数の多い人に発生し易いといわれます。つまり経年の中で妊娠、出産の多い人は月経回数が少ないわけで

 すが、逆に月経回数が多いということは、その分卵巣からの排卵の回数が多くなりますがこれが卵巣癌と関わっているので

 はないかと考えられているわけです。実際、卵巣腫瘍は妊娠経験の無い人に高率であることも分かっております。卵巣腫瘍

 は早期には症状がありません。腹部膨満感、腹部痛などで発見されるケースが多いのです。腫瘍が大きくなってから受診の

 ケースが多いため、早期発見には定期の検査が重要になります。検査は腹部超音波、経膣超音波検査、骨盤部MRI検査、

 PET検査、腫瘍マーカー(CA125/T期50%陽性、U期〜90%陽性、健常者でも1%は陽性、子宮筋腫、骨盤内炎症、子宮体癌

 、膵臓癌でも感知するケースもある。)PETは卵巣に腫大が有る場合、良性、悪性の判定も可能で、転移、再発(卵巣

 腫瘍は大網、腹膜に転移しやすい)の診断も可能という大きな利点があります。


 一方、他臓器からの転移も有りますが代表的な癌にクルーケンベルグ腫瘍があります。この腫瘍は胃癌からの転移による

 ものです。両側の卵巣に発生し、大きくなるなどの特徴が知られているところです。 (抗癌剤 memomemo!腫瘍マーカー

 ご覧下さい)


        - 早期発見、早期治療 -


 子宮体ガン(子宮体癌)という病気は閉経後の比較的高

 年齢以降の方にみられる腫瘍のために、病気の発見時に

 は既に筋層への浸潤見られるものが多い特徴があります。

 子宮体ガン(子宮体癌)という病気をを早期に発見する

 ためには不正出血などの異常な症状があるときは
積極的

 に子宮内膜の細胞診を受ける事です。



 本人は無症状と思っていても、よく調べると
前兆となる

 様な、不正出血、異常帯下がみられる場合が少なくない

 病気なのです。


 
一部の子宮内膜増殖症は子宮体ガン(子宮体癌)という

 病気の前ガン病変であると、考えられるようになってき

 ました。


 memomemo!腫瘍マーカー

 腫瘍の存在を示す特異な物質の研究は長年されてきましたが未だ発見されておりません。しかし、正常細胞で産生される

 のであるが、腫瘍細胞では特に顕著に産生される物質は数多く発見されて来ました。この事は癌細胞を確実に特定する事

 にはならなくてもその存在の可能性を示唆する目印にはなります。この様な物質が腫瘍マーカーと呼ばれます。腫瘍マーカ

 ーの多くは癌細胞で産生され、血液、尿中に出てきますのでそれを特定(一定の基準値を超える)すれば一定の確率で判定

 出来る訳です。従いまして、腫瘍マーカーは癌細胞のみが分泌するわけでは有りませんので、基準値を超えても正常か、

 良性か、癌なのかを判別しなければならず、腫瘍マーカーのみでの判定は特異なものを除き、確実な判定とはいえません。

 又、殆どの腫瘍マーカーは
早期癌をスクリーニングするには向いていないといわざるを得ません。

腫瘍マーカー 対象癌 高値になるケース 使用目的等
CA125
carbohydrate
antigen125
卵巣腫瘍 骨盤内炎症
子宮内膜症
卵巣癌スクリーニングに使用、早期卵巣
癌の陽性率は低いため、早期発見には繋
がらないが少し進行した癌の見落としを
バックアップするのに役立つ
AFP
α-fetoprotein
肝臓癌、セ ス腫瘍 慢性肝炎、肝硬変(活動
性肝炎/異常高値も)
AFPは健常ならば極めて微量しか存在を認
めないが主に肝細胞癌(HCC)高い陽性(45
〜75%)になるため、肝細胞癌の腫瘍マー
カーとして利用されている。肝炎ウィル
ス陽性の慢性肝炎、肝硬変の場合は定期
の検査により肝臓癌(原発性肝癌)の発
見端緒になりうる。
PIVKA-U 肝臓癌 肝硬変、慢性肝炎、急性肝炎、劇症肝炎、アルコール性障害 PIVKA-Uは肝臓で生合成されるビタミン
K依存性凝固第U因子の前駆体蛋白でdes-
γ-carboxyprothrombinともいわれる異常
プロトロンビンである。腫瘍径が大きく
なるに連れて高値を示す傾向があり、数
値が大きいほど予後が悪い。AFPと合わせ
て使用し判断する。PIVKA-UとAFPは相関
するとは限らず相互の検査を確認して補
間確認しながら裏づけを取ることになる
。小さな肝細胞癌ほどAFP.PIVKA-Uいず
れかが陽性になることが多い。
PSA
prostate specific
antigen
前立腺癌 前立腺肥大 信頼性の高い腫瘍マーカー、早期発見に
役立つ.癌の確率は4〜10/20% 10〜20/40%
20以上/80% 4以下で数%確認される。
CEA
carcinoembryonic
antigen
大腸癌(結腸癌)、直腸癌
肺癌、甲状腺癌
食道癌、胃癌、乳癌、胆道癌
喫煙、糖尿病、肝臓障害
重要な腫瘍マーカーだが大腸癌の早期発
見には適さない。高齢者によく高値が確
認されることがある。
CA19-9
carbohydrate
antigen 19-9
膵臓癌、胆道癌
胃癌、直腸癌、結腸癌(大腸癌)
健康な若い女性でも高値
を認める事がある
膵臓癌のスクリーニングに使用される。膵臓癌や胆嚢癌は血清中に増加をみる。
シフラ 肺癌
NSE 肺癌
ProGRP 肺癌 小細胞肺癌
カルシトニン 甲状腺癌
サイログロブリン 甲状腺癌
SCC 食道癌、子宮頸癌
CA50 膵臓癌
エラスターゼ 膵臓癌
CA15-3 乳癌
STN 卵巣腫瘍
PAP 前立腺癌
γ-Sm 前立腺癌
BFP 膀胱癌
Alk-P セ ス腫瘍
hCG 絨毛癌、セ ス腫瘍
M蛋白 骨腫瘍
ベンスジョーンズ蛋白 骨腫瘍 尿の中にこの特殊な蛋白が検出されると骨髄腫にほぼ間違いが無いといわれます。
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