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- 脳梗塞・生活習慣病・原因 - |
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脳梗塞という病気 脳梗塞という病気は脳の血管が動脈硬化で厚く狭くなったり(内径が狭まる、弾力性が落ちるなど)、血栓 が形成されるなどして、詰まってしまう脳血栓と、主に心臓など脳以外の血管に出来た血栓が血流に乗って 脳血管に入り込み、詰まらせる脳塞栓に大別されます。 脳血栓という病気は高齢者、高血圧既往歴の人に多く、病気の発症は徐々に起こり、段階的に増悪します。 脳塞栓という病気は比較的若年者に多く、心房細動、心弁膜疾患が原因となりうると考えられています。経 過中、二次的に出血を起こす事があります。病気の発症は急激で一気に病状は進行します。 頭痛に伴って徐々に手足がしびれる、物が2重に見える、言葉が出てこないなどのいわゆる随伴症状が見ら れる場合は脳梗塞という病気の疑いもあります。 大脳の働き 大脳は全身の器官、言語機能、運動機能をコントロールし、本能や感情を司り、記憶します。大脳皮質は情 報伝達をするニューロンが140億、脳全体では千数百億にものぼる量が神経回路網を作っております。 そして前頭葉は思考、判断、記憶、計算を、頭頂葉は皮膚知覚などの感覚を調節し、側頭葉は音、情緒、感 情などを調節し、後頭葉は資格を調節するなどに機能が分布しています。さらに運動中枢(口や舌、手足の 動きを調節)、運動性言語中枢(話す言葉を調節)、感覚性言語中枢(言語理解)などの重要な機能が分布し ています。 小脳・脳幹の働き 一方、小脳は身体の平衡感覚を保ち、大脳からの運動命令を全身に伝え、脳幹は生命活動に関するすべての 神経が集まっています。小脳皮質には神経細胞が50万個/o×oという膨大の数の回路網をつくっており、 刻々と大脳指令を情報処理しています。 脳幹は間脳、中脳、延髄、橋からなり、人間の基本的な生命現象を維持する神経が集まっています。 視床は間脳の一部であり、よく聞きます視床下部は自律神経系やホルモン系の働きを司るとともに、体温、 睡眠、.などの中枢としての役割も担います。 脳梗塞という病気の発症 脳梗塞という病気は脳に血流低下が生じ脳血流量が正常の約1/3に低下するとその病巣部位に応じて神経症 候(病気の症状)が出現してきます。この血流量低下が短時間内に回復すれば何事も無かったかの様に症候 は喪失しますが、血流量がさらに低下したり、又その状態が持続すれば脳には不可逆変化(戻る事が出来な い)すなわち梗塞が出現します。閉塞したその先の当該組織はその一部分などが壊死を起こすなどの大きな ダメージをうけます。脳梗塞という病気によりこの大脳、小脳、脳幹などの機能が侵される事になります。 * 一過性脳虚血発作は「脳の虚血により一時的に麻痺などの神経症状を呈するが、ある時間内にまったく 症状が消失してしまう状態」です。それは細い血管が詰まったが、回復が良好であったり、頸動脈や心臓な どに血栓ができ、それが脳内の血管にとび、血管を閉塞して症状が出現するも、その血栓が何らかの理由に より、閉塞状態が解消してしまう状態で、その結果の脳梗塞に至らないケースです。しかし、これは治癒した、 たいした事はないと考え勝ちですが、実は脳梗塞の予兆として重要な事象です。即刻の脳梗塞と同様の検 査、治療をすることが肝要になります。頸動脈や心臓に血栓ができていないか、血栓ができやすい病態が無 いのかを調べ、適切な対処をする必要があります。 * 頸動脈は顎の少し下で内頸動脈(脳へ)と外頸動脈(顔面や頭皮へ)の二本に分かれ、この部分に狭窄が よく起こる。一般的には高度の狭窄はたとえ偶然に発見されたものでも手術を実施するほうが将来的にも脳 梗塞になりにくいことがわかっております。さらに、中等度の狭窄で既に脳梗塞の原因になったものも手術を したほうが良いということもわかっております。正確な狭窄率を知り、高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿 病などの危険因子を正しく、厳しくコントロールすることが重要です。近年では通常の手術以外にも血管内手 術(ステント関連術)も実施されております。 * 脳や顔に血液を送る頸動脈がコレステロールなどにより狭窄を起こし易い事は前述致しました。この狭窄 した頸動脈に、ステントを循環器内科で設置したという「頸動脈ステント留置術」が紹介されております。ステ ント留置術は足の付け根の血管からカテーテルを通して、頸動脈の患部に導入し、バルーンを膨らませた後 に、ステントを留置する方法ですが、これを循環器内科で成功させたというもの。2008.04には頸動脈用ス テントと共に、術中に剥がれたプラークの小片を捕捉するフィルターが保険適用となっており、脳梗塞の合併 症のリスクをより減らすという事で普及しつつある様です。局所麻酔で済み、治療の跡も殆ど残らないと評価 されております。従来は、血栓を作りにくくする薬の服用か、全身麻酔により、血管を切開してプラークを除去 する内膜剥離術が適用されておりました。 * 脳血管に詰まった血栓を溶かす血栓溶解薬「tPA」が保健適用になっております。臨床試験でも、tPA治療 により患者さんの社会復帰は1.5倍になるという結果も得られておりますが、 tPA治療は発症から3時間以 内に治療を開始しなければ、 効果が十分に得られません。 現状では諸般の事情によりこれが可能なのは、 結果的に3割程度に留まっております。2007年には4700病院中、急性期の患者を受け入れている病院は 3割であり、その半数は専門医が2人以下、24時間体制でtPA治療が出来る病院は全体の1割程度でした。 * tPA;組織プラスミノゲン活性化因子はもともと血液中にある酵素です。心筋梗塞の治療薬として使用され てきましたが、2005年に脳梗塞への適応も承認されております。 東大医科学研でのtPAの実験では、「足 の血管を閉塞させて筋肉を壊死させたマウスにtPAを投与した結果、約3週間で血流がほぼ戻り、筋肉の再 生と歩行などの機能回復が促進された事を確認」しています。 この報告は「tPAを使用して壊死組織の再生 を期待できる事を示している」事の研究報告であり、大きな意味を提示しています。「tPAは壊死した組織を再 生させる事が出来る事をマウスの実験で証明したが、 それ以外にも、心筋細胞や神経細胞の再生にも応用 可能だと思う」とコメントしています。 「tPAは既に臨床に普及しているものですので、 安全性の課題は少なく、 実現性が高い」 としています。 (「壊死組織の再生メカニズムに関しては、 プラスミンは別の酵素を活性化し、 骨髄由来の様々な細胞が、壊死した組織の周囲に集まる。これらの細胞の中には血管新生や組織の再生を 誘導する血管新生因子を作り出すものがあり、壊死した組織の再生が促進される。」「脳梗塞に関しては、tP Aの投与により体内にできるプラスミンという酵素が脳の血管に詰まった血栓を溶解し、 血液の流れを回復す るために、脳梗塞の発症から時間を経ずにtPAを投与すると社会復帰できる可能性が高まる」とも説明されて います。) * 脳卒中対策基本法の原案策定;脳卒中は脳の血管が破れたり、詰まったりして起こりますが、死因3位、 寝たきりや要介護状態の原因1位の重大な疾患の総称です。 脳梗塞の場合、発症から3時間以内にtPA (血栓溶解薬)を注入すれば社会復帰の可能性は極めて高くなります。しかし、この治療を受けた人は脳梗 塞患者の2%程度しかおりません。 その原因は、周囲の人の脳卒中に対する知識不足、対象医療機関が 分からない、 救急隊員さえもtPA治療を受けられる病院が分からないという事が有る様です。 脳卒中の予 防、後遺症を減らすなどの目的のために「脳卒中対策基本法の原案の策定」がされました。これにより、@ 発症したらすぐ受診という常識の普及A発症した人を救急車で専門病院に運ぶ耐性の整備B最新の医療、 リハビリ、療養支援を受ける仕組みづくり C患者情報を予防や医療の改善に生かすシステムの確立 な どの効果が期待できるとしております。 * リハビリ装置開発;筑波大システム工学の矢野博明准教授らは、健康な時の自然な歩き方に近い足の動 きを機械制御で作り出し、 歩行訓練するリハビリテーション装置を開発した。 「脳梗塞や脳出血(発症7ヶ月 〜13年経過の患者さん)で 体の片側が麻痺した 49〜76歳の男女12人に、 この装置を使って1回20分、 週3回、 1ヶ月間実施した結果、 今まで機能回復が頭打ちになっていた11人で、平均の歩行速度が向上し、 歩幅の平均値が延びるなどの改善が確認され、さらに近赤外光(光トポグラフィー)で血流量を測定し、脳の 足の運動を司る部位が重点的に刺激され、活性化されており、効率的な訓練に繋がった」と報告しています。 「この装置は脊髄を損傷した人のリハビリや、筋力が衰えた高齢者の訓練などにも使え、従来より高度の機 能回復が期待できる。社会復帰や家族の負担軽減にも役立つ」とし、2年後(2011〜2012頃)の実用化を 目指しています。 脳梗塞関連検査値・基準値 HDL-コレステロール、C反応性蛋白 top pageへ>脳梗塞 |
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- 脳梗塞という病気の障害 - 脳梗塞という病気を起こしますと、梗塞を起こしたその 先は血液が供給されなくなり、脳の一部分が壊死を起こ してしまいます。多くの場合梗塞巣が右側なら左半身左 側なら右半身が、に運動障害や知覚障害を引き起こしま す。又、左の大脳に梗塞を起こした場合は失語症を伴い 易いのも特徴です。脳梗塞を起こした場所により、その 病気の症状が異なります。軽度ですむ場合も有りますが、 脳梗塞を起こしたと言う事実は、血流の状態が明らかに 問題があり、今後、医師の指導の下、正しく、厳密に管 理されないと、大事故に繋がる可能性があるでしょう。 その時は待ったなしの一刻(1分1秒)を争う状態とな るでしょう。 - 脳梗塞という病気の種類 - 脳梗塞という病気は従来その血管閉塞メカニズムによる 分類から脳血栓症、脳塞栓症、血行力学性脳梗塞となっ ておりましたが、今は原因による分類でアテローム血栓 性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症に分類される事 が多くなってきました。 アテローム:粥状物質/増加傾向にある ラクナ:水の溜まった穴の意味/減少傾向にある 剖検脳で多数の液体を含んだ小さなくぼみと してみられる梗塞を病理学者がラクナと呼ん だのがはじまり。 心原性:心臓由来の栓子が原因で生じる |
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-高血圧、心臓病、糖尿病などの病気に留意- 何よりも病気予防が第一と言う事がいえます。日頃の節 度ある食生活、嗜好品、規則正しい生活リズム、心臓に 負荷をかけず、生体に負荷をかけすぎず、脳に負荷をか けすぎないと言う事が大切でしょう。 勿論、酒、タバコ、過食、過栄養、過労、夜更かし、塩 分、糖分、尿酸値、熱い風呂、なが風呂・・・・ どれをとっても摂生すれば自覚すれば出来る可能な病気 の予防策になります。遺伝性のものは別ですが、努力に より肥満を避け、健康体を保つ事が可能でしょう。 定期健康診断の結果もよく理解して、活かしましょう。 |
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なにより高血圧、糖尿病、心臓病があればまずこの病気の疾患の対策を優先してとらなければなりません。該当する病気が なければ、それらの病気などに罹患しない様に節度のある生活を守る必要があります。 * 脳卒中で突然起きる症状は片方の手足や顔半分の麻痺・痺れが起きる。ろれつが回らない、言葉が出ない、他人の言う事 が理解できない。力はあるのに立てない、歩けない、フラフラする。片方の目が見えない、物が二重に見える、視野の半分が 欠ける。経験した事の無い激しい頭痛がする。などです。 * 早朝高血圧もご参考にご覧下さい。 |
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