disease.nukimi.com 前立腺肥大症 | ||||
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- 前立腺肥大症という病気の症状と療法 - |
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top pageへ>前立腺肥大症 男性の排尿障害、前立腺肥大という病気・症状・療法 | ||||
前立腺肥大症という病気 前立腺は男性ホルモンの支配を受ける、ちょうど栗の実のような形状の臓器です。大きさは普通3cm前 後、約15gで尿道の周囲を取り巻く外側の前立腺組織(外腺)と尿道周囲腺(内腺)でなっており、尿道 はその真ん中を貫通しています。前立腺肥大症という病気は、前立腺の一部が肥大腺腫状態になることにより 尿道を締め付ける事になり、排尿障害が起きてきます。尿の出る勢いが弱くなってくる、いつまでもチョロ チョロと出る、尿が残っている感じがする(残尿感)特に夜間の排尿回数が増える(頻尿)、尿が全くでなく なる(尿閉)などが病気の症状です。尿に血が混じる事があります。前立腺炎の場合は排尿時痛、排尿後の 不快感、頻尿、.から.部にかけての不快な重圧感、腰や大腿部の鈍痛などがあり、急性なら発熱をも 伴います。前立腺癌の場合は初期無症状の場合が多く、進行すれば排尿困難、排尿力減退、頻尿、尿閉など の症状を伴います。 前立腺肥大症という病気の発症 前立腺肥大症という病気は内腺が肥大、増殖し、結節性腫瘤を造った状態で、前立腺ガンは主に外腺から発生 します。この病気、前立腺肥大症は、初め、内腺に繊維性の小結節をつくり肥大します。前立腺肥大症が前立 腺ガンに直接移行することはありませんが、しばしば合併して発生する事がわかっています。前立腺肥大症と いう病気自身は男性ホルモンの変化に関係のある病気と考えられています。前立腺癌は周辺臓器への転移( .浸潤、膀胱頸部・後部尿道、へ浸潤)、リンパ行性転移(閉鎖動脈・外腸骨・内腸骨リンパ節、遠隔リンパ 節)、血行性転移(膀胱・前立腺静脈叢経由で肺{16、0%}・肝臓{11、6%}、骨盤・脊椎骨{20、7%})が 確認されております。血行性転移では前立腺癌は.に浸潤する事が多く、更に尿道、膀胱に浸潤し、尿閉に なったり血尿も示します。 前立腺癌の診断は前立腺上皮から血液中に分泌される蛋白分解酵素のPSA(前 立腺特異抗原)が腫瘍マーカーとして用いられますが正常前立腺にも存在し、血中前立腺肥大症でも上昇を確 認する。正常値は4ng/ml、4〜10ng/mlはグレーゾーン、10ng/mlより上は要注意域とされます。 (memomemo!腫瘍マーカーもご覧下さい。) 前立腺肥大症という病気の療法 この病気で、薬物療法はα1受容体遮断薬、植物エキス剤などが有りますが、経尿道的前立腺切除、レーザー 治療などを行う場合もあります。 *ノコギリヤシ;ノコギリヤシはヤシ科ノコギリパルメット属の植物で、北米のフロリダやテキサスに自生 する利尿強壮作用があるとされ、ドイツ、イタリア、フランスなどでは前立腺肥大の初期治療薬として 認可されています。この植物は前立腺肥大の症状は緩和するといわれますが、注意する必要もあります。 症状は緩和しても進行を止める事は出来ませんので、排尿困難、頻尿、残尿感、夜間多尿、尿意切迫、 下腹部不快感などの前立腺肥大症と症状では区別し難い、前立腺ガンの進行を見落とす事があるという 事があります。 ノコギリヤシを摂取している場合は、定期的に医師の診断を受け、そのことを医師に知らせる必要があり ます。(その他、ペポカボチャの種子などの健康食品、サプリメントも注目されていますが薬との飲み合 わせがあることも記憶に止めてください。) (参考/抗癌剤もご覧下さい) 前立腺肥大症等関連検査値・基準値 尿潜血、前立腺特異抗原 前立腺肥大症の血尿は尿の後半に見られることがあります。健常な人には尿中には血液は殆ど見られませ ん。血尿は尿を造る排出ルートに出血が生じているサインになります。但し、血尿には肉眼で明らかに分 かる肉眼的血尿と顕微鏡検査で判明する顕微鏡的血尿が有りますが、肉眼的血尿の場合は尿の出始めなの か、出終わりなのかを観察しておく必要があります。 top pageへ>前立腺肥大症 |
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- 前立腺肥大症という病気の状況 - 前立腺肥大症は55歳前後から増殖して、尿道を圧迫して 、排尿障害を引き起こす病気です。早い人は40歳代から みられ、60歳代では4人のうち3人近い高率で見られる ことが知られている病気です。 加齢減少の一つとして考えられており、男性ホルモン(ア ンドロゲン)の増減が関係するとされ、病気治療は、薬物 療法、外科的療法がありますが、高齢者が多く負担の少な い薬物療法から入るのが普通です。 - 前立腺肥大症という病気の症状 - 病気の症状は1〜3期、1〜4期と考え方により、異なる 病気分類をしていますがここでは、概ね3期に分類する 考え方を御紹介します。(進行程度が、把握できます。) T期:結節は小さいが排尿の回数は多く(頻尿)、 尿の勢いが弱い(尿勢低下)。刺激期で膀胱及び 尿道が刺激されるため.部の不快感、夜間頻尿、 軽度排尿困難を訴求。薬による治療が可能。 U期:結節性腫瘤は中等度、尿道への圧迫が強く、 尿が出にくくなる。出ても膀胱に尿が残る(尿閉 ・残尿)排尿困難は増強し、しばしば途絶、残尿 は増える。排尿まで時間が掛かり、終了も時間が 掛かる。腹圧が必要で残尿感、頻尿が強く、この ステージ後半から手術治療適用となります。 V期:完全尿閉期、排尿は滴下状態〜完全尿閉へと進行 します。尿道は閉塞状態になり、自己排尿は困難。 酷ければ尿毒症になります。残尿量は300〜40 0mlとなり残尿は更に増加すると膀胱排尿筋の 働きでは排尿できず、尿も少量ずつ漏れる。 薬物療法と手術療法があります。薬物療法は植物製剤 と、漢方製剤、抗男性ホルモン薬、前立腺部の尿道を 緩めて尿の出をよくするα遮断薬などがあります。 手術療法は、経尿道的前立腺切除術などがあります。 |
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memomemo!前立腺癌 日本人の男性で一番増加しているといわれるのが前立腺癌ですが、欧米では既に前立腺癌が男性が罹患する最も多い癌 ということです。遺伝体質も関係しますが食事の欧米化もおおいに関係しているようです。同じ欧米でもフィンランド などの北欧やスイスなどの日照時間が少なく乳製品の消費が多い国に多く、イタリアなどでは少ない傾向があるといわ れています。これは最近の研究でトマト、味噌、緑茶などが前立腺癌を予防する効果が高いという事からもうなずける 事です。御家族に前立腺癌の罹患者がいる場合はリスクが高いので食生活の注意が必要です。又、味噌や大豆に含まれ る大豆イソフラボンが腸内細菌によって癌予防に有効な物質に代謝される事が分かっていると筑波大学の赤座英之教授 の研究で発表されており、代謝の力は高齢者に強く、若い世代は弱くなっているということもいわれており若者にも注 意を喚起されるところです。カレーやウコンに含まれるクルクミンも前立腺癌予防に期待されております。味噌の摂取 は塩分にも注意をするようにして下さい。前立腺癌の特徴としては高齢になるほど掛かり易く、罹患率、死亡率共に増加 傾向にあり、スクリーニングはPSA(簡便で精度が高い)、直腸診(.から指を入れる)、経直腸的超音波診断(直 腸に探触子を入れて超音波で前立腺の形や大きさを調べる)で行われ、早期の発見は前立腺全摘術や放射線治療により根 治が可能と考えられております。転移先は骨が85.8%と圧倒的に多く、リンパ節転移(38.4%)、肺転移(5.1%)、 肝臓転移(1.6%)などとなっております。 PSA/prostate specific antigen 前立腺特異抗原腫瘍マーカー (MRIも御参考にご覧下さい) 療法は局所療法(手術、放射線治療)、全身療法(ホルモン療法/主として薬物療法、抗癌剤/あまり有効ではない)があ るが、局所療法の高精度放射線治療は放射線を直腸を避け前立腺だけにピンポイントで集中照射できる療法で副作用が少 ない、一方ヨウ素125シード小線源治療はヨウ素125などのエネルギーの弱い放射線源を前立腺内に永久的に挿入して 照射を行うもので入院は2〜3日で治療ができる。早期は局所療法、進行すればホルモン療法が主体となります。 前立腺癌の場合では一定年齢になりますと、顕微鏡サイズから数ミリの癌が確認されることがあります。これは潜在癌と 呼ばれるタイプの場合ですが、その方の死後、組織検査して初めて分かるようなケースで、例えば60歳以上の男性では 20%、80歳以上の男性では50%の頻度といわれ、前立腺癌の成長が極めて遅い、発生・消失を繰り返すなどの理由 が考えられています。治療の必要も無く天寿をまっとうするというものです。この様なケースがあるために前立腺癌が 発見されても、経過を観察してその癌が進行速度の速い癌なのかそうでないのかを見極める専門医もおります。これは 高分化型腺癌と呼ばれるものですが、当人や専門医が放置して心配でもあると判断するのであるのなら、この段階で摘除 しておくことを選択することも有り得ます。当然のことですが、これらは専門医のもとでよく相談して決定していく事が 肝要になります。 |
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-前立腺肥大症の療法- 左図は前立腺の肥大している状態の簡略な模式図です。 水色で示している内腺が肥大している状況です。下部尿路 閉塞は機械的閉塞と機能的閉塞にわかれますが、肥大の原 因の一つはアンドロゲンといわれますが、長期間を経て( 加齢)肥大した前立腺が尿道を圧迫して排尿困難になるケ ースは機械的閉塞というわけです。それに対し機能的閉塞 は肥大症になると前立腺、前立腺部尿道、膀胱頸部の筋肉 の緊張が高まりますが、緊張は外部から刺激を受ける部位 受容体を解しておきます。これによる排尿障害が機能的閉 塞です。(α1受容体が前立腺、前立腺部尿道、膀胱頸部 に存在します。) |
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治療の基本はこれら閉塞の解除ですが、機械的閉塞の治療は肥大した前立腺を取り除く手術(内視鏡主体)とアンドロゲ ンを押さえる薬物療法など、機能的閉塞はα1受容体に作用するブロッカーにより前立腺や尿道の筋肉の緊張を緩めて閉 塞を解除します。治療は重症度に即して選択されますが、できれば侵襲性の少ない物から治療したいところです。 長期 間の薬物療法は、手術を考慮する段階があるものと考えたほうが良いとおもわれます。軽症の場合ならば経過観察という 選択肢も有ります。α1ブロッカーは比較的早く作用を確認できますが血圧低下、ふらふら感などの副作用が見られる事 があります。近年は前立腺だけに作用する薬も開発され、処方されています。 |
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-普段の生活の中で症状に注意- 夜、トイレにたつ回数が増えた(3回以上注意)。 尿が、まだ残っている感じがする。 日中のトイレ回数も増えた。 すんなり排尿せず時間がかかる。 尿が出始めるまで時間がかかる。 排尿の途中、途切れることがある。 尿量排出量が細い、勢いよく出ない。 腹に力を入れないと、排尿が終わらない。 上記のような症状に気づいたら、早めの受診、早期 に適切な治療を受けて病気の進行を抑える事が大切 です。 - 日常生活で注意する事 - 排尿を困難にする薬物があります。風邪薬、鎮痛剤 消化器潰瘍治療薬、精神安定剤、抗パーキンソン薬 気管支拡張薬などで市販薬も多く有りますので、前 立腺肥大症のための治療中である事を、薬局にも知 らせます。 前立腺肥大症では夜間頻尿が睡眠不足を招きます。 規則正しい生活や運動を行い、昼寝、休養をとり 睡眠不足を補います。日中は水分をより多く摂取し 排尿状態を改善させたり、尿路の最近付着の予防を します。ただし、夕食後の水分補給には夜間頻尿の 問題が有りますので、注意が必要です。コーヒー、 緑茶、紅茶などは避けましょう。過度の飲酒は前立 腺を症充血させ、急性尿閉になりかねません。冬場 の就寝中の冷えは夜間頻尿をもたらします。長時間 ドライブ、自転車などは前立腺部の尿道の充血を もたらし、排尿困難に繋がります。その他過剰な .や座りっぱなしの仕事にも注意が必要です。 |
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