子宮筋腫・病気症状・療法

disease.nukimi.com 子宮筋腫

- 子宮筋腫という病気症状と療法 -

 top pageへ>子宮筋腫  子宮筋腫という病気は良性腫瘍まれに悪性の子宮肉腫/症状&療法

     子宮筋腫という病気

     骨盤の中に位置する西洋梨のような形をした臓器は子宮で、子宮の上2/3を子宮体部、下1/3を子宮頸部

     といいます。子宮平滑筋に出来た良性の腫瘍を子宮筋腫といいます。


     子宮筋腫は子宮の筋肉(厚い袋状の筋層)の内部に良性の腫瘍が出来る病気で、時にはお腹の上から触れ

     ても硬い腫瘤が分かる事もあります。まれに子宮筋腫という病気だと思っていたものが、悪性腫瘍であった

     ということがあります。悪性腫瘍(肉腫)という病気は症状が子宮筋腫と似ていて、検査でも見分けが付き

     難いといわれています。ですので、子宮筋腫という病気か否かの判定のため早期に発見のためにも定期健診

     は重要です。過多月経や、不正出血(その他症状)などが自覚されたら、すぐ受診しましょう。(子宮筋腫と

     思っていたら子宮筋から発生する悪性腫瘍である子宮肉腫ということがあると前述しました。勿論、その場合

     治療を早急にしなければなりませんが、筋腫か肉腫かの判断は病理顕微鏡検査をする必要があります。MRI

     でもある程度は判定できるという報告もありますので、MRIでまず診断を仰ぎ、その上で確認、今後の方針

     を決定するのが良いかも知れません。)閉経後の筋腫は通常放置しても良いといわれていますが、筋腫による

     症状が不快な場合は手術治療します。ただ閉経後にも関わらず大きくなる場合は肉腫を疑う必要があります(

     筋腫は女性ホルモンが出なくなると縮小する事が多いのが普通)。高齢者の場合は筋腫は二次性変化を起こし

     て石灰化(炭酸カルシウムやリン酸カルシウムが沈着)する事もままあります。


     
子宮筋腫の分類

     腫瘍は子宮体部のどこに出来るかで、分類されます。(下図をご参照下さい

     子宮筋層内に留まる壁内筋腫、漿膜を押し上げて子宮外側にまで突き出してしまう漿膜下筋腫、子宮の内腔側

     に突き出してしまう(図中、有茎粘膜下筋腫)粘膜下筋腫、粘膜下筋腫の場合も有茎型があります。有茎粘膜

     下筋腫が子宮から膣内に脱出する筋腫分娩という状態の筋腫もあります。(下図をご参照下さい。)広間膜筋

     腫という筋腫は広間膜内の血管平滑筋から発生するものですので子宮筋腫とは分類されません。


     
子宮筋腫という病気の発症原因

     子宮筋腫が何故出来るのかは分かっていませんが、女性ホルモン(エストロゲン)が関わっていると考えら

     れています。閉経後女性ホルモン分泌量が低下すると、子宮筋腫が縮小する事が確認されているからです。


     
子宮筋腫の病気の症状

     ガンでは有りませんがその症状は月経過多、月経痛などがあり、貧血の原因にもなります。

     更に子宮筋腫が大きくなると、膀胱や直腸を圧迫し、便秘や頻尿、時として尿閉の原因になります。不正

     子宮出血や、不 妊の原因となる場合もあります。腰痛、下肢のむくみなども伴う事もありますし、筋腫の

     発生部位により無症状の事もあります。


     
子宮筋腫の病気の症状の例

     *不正出血;例えば、生理が終わったのに、又、生理のような出血がる。生理の前に少量の出血があり、
             間があった後に本物の生理が来るなど。

     *月経過多;例えば、昼間タンポンだけでは足りず、夜用ナプキンも併用してもなお交換が高頻度に必要
             なくらいの出血など。

     *触診で  ;例えば、お風呂でお腹に触れると、小さなしこりを感じるなど。

     *生理周期;例えば、今までの生理周期より2〜3日短くなったなど。

     *排便排尿;例えば、便秘勝ちで排便の時、お腹が押されるような痛みを感じる。下腹部が重く、尿が出
             にくい、排尿後又、すぐにトイレに行きたい。

     *その他  ;腰痛、足のだるさ、おりものの状態の変化、経血量が多くレバー状の塊が見える、塊が確認
            できる、妊娠しにくい、下腹部が張る、貧血、めまい、だるい、など様々です。


     
子宮筋腫の病気の治療法

     病気の治療は子宮摘出、筋腫核出、子宮静脈閉塞術などがあります。薬物療法はスプレキュア点鼻液、リュ

     ープリン注射療法もあります。子宮筋腫という病気は婦人科で最も多い頻度の疾患です。ただし、極まれに

     は子宮肉腫という悪性腫瘍に変化する事がありますので注意が必要です。


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子宮筋腫参考図
 
            -子宮筋腫-

 30歳以上の女性の5人に1人の方があるといわれる珍

 しくない恐らく、貴方の周りの方にもいるのではないか

 と思われるものです。


 妊娠がきっかけで子宮筋腫が発見されることもあります

 が、妊娠中は胎児の発育の影響が無いと判断されれば(

 殆ど影響は無いと考えられております)普通治療を行わ

 ない事がほとんどです。筋腫が出産の妨げになると判断

 された場合は自然分娩ではなく帝王切開が選択されます。
 
         
 - 病気の治療 -


 子宮筋腫は大きいものは握りこぶしよりも大きく複数

 できる場合もある病気です。原則的には子宮筋腫とい

 う病気は小さいうちに治療する事が大切ですが、小さ

 くても苦痛が酷いもので手術をしなければならないも

 のや、大きくても手術が必要とは限らず、妊娠、出産

 などにたいする患者の要望、年齢的に閉経間近かどう

 かなど考慮して対処法を検討する事になります。


          
- 筋腫の除去 -


 この病気の場合、手術療法は一般に子宮を切除する子宮

 全摘術が行われます。年齢的に若く子どもを産むことを

 強く望む人の場合には筋腫だけを取り除く筋腫核出術が

 行われる事もあります。子宮筋腫の発生部位や成状によ

 っては、核出術が出来ない事もあります。


        
 - 担当医とよく相談 -


 この病気は筋腫の大きさ、部位、成状、症状、年齢、経

 産回数、出産希望など考えられる事をよく整理して、担

 当医と総合的に相談して判断する必要があります。


 そのため、内診所見、超音波検査、CT、MRIなどの

 画像診断で正確な病気の病状の把握が必要です。

 しっかり自分の病気の症状、今後の希望などを整理して

 担当医と話し合いましょう。

 (子宮筋腫は同時に多発する事が多く、全てとり切れない
 、とったつもりがまだ残っていたという事がままあり、子
 宮は癌の好発臓器であるという事も、考慮に入れておくこ
 とができます。今後出産の予定が無いのであれば、摘出に
 よる身体的不利益は殆ど無いという専門家の意見もまた、
 合わせて主治医と良く相談の上、御自身の責任において決
 定される事が必要でしょう。)


         - 悪性の子宮肉腫 -

 子宮筋腫という病気は30歳以上の女性の1/5強有ると

 いわれる頻度の高い殆どは良性の腫瘍です。単独で発生

 するより、多発するほうが多い腫瘍で、ごくまれには、

 悪性腫瘍に変化する子宮肉腫と呼ばれるものもあります。

 腫瘍が急に大きく成長する場合には、子宮肉腫という病気

 を疑う事がありますが、子宮肉腫という病気の場合は、摘

 出したものを病理組織学的に検査して確認できます。

 肉腫の悪性度により術後化学療法が必要になる場合もあり

 ます。
 

          - 偽閉経療法 -


 子宮筋腫という病気は腫瘍がエストロゲン感受性の高い

 ものと考えられており、この作用を利用する偽閉経療法

 があります。人為的にエストロゲンの分泌を抑えるもの

 で6ヶ月間の治療で筋腫の縮小が65%、80%は症状

 が軽快すると言われますが、治療中は卵巣機能が低下する

 ために更年期によく似た不快症状が出現したり治療が終

 わってから再発を繰り返す事が少なくないなど、問題も

 あることを充分理解して病気治療には臨む必要がありま

 す。

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