脳出血・生活習慣病・原因

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     脳出血という病気と原因

     脳出血という病気は 脳の血管が破裂して、 出血するもので高血圧動脈硬化などが主な原因になります。

     非高血圧性のものもあります。 脳は頭蓋骨という殻に入っています。浮腫を来たすと圧の逃げ場がなくなり、

     脳ヘルニアという脳幹部が頭蓋骨内の狭いところにはまり込んだ状態になります。急性期の脳浮腫に対して、

     いかに適切に対処できるかは生命の予後に大きな影響を与える重篤な病気です。

     人の生命維持に不可欠な機能は、脳幹部に集中していますから、脳ヘルニアを来たせば、その機能は維持

     出来なくなり、死亡します。


     脳出血という病気/高血圧性脳出血・脳動脈瘤破裂

     多発するのは高血圧性脳出血という病気で、それに次いで脳動脈瘤破裂という病気です。高血圧性脳出血

     という病気は高血圧が主な原因では有りますが、脳動脈に破れやすい病変が出来て、初めて出血するもの

     です。これらの病変は脳主幹動脈から分岐した末梢部(100〜300μm)にみられ、壊死に陥った小動脈が

     やがて小動脈瘤となり、破綻して脳出血という病気につながります。


     
脳出血という病気の症状

     この高血圧が原因の脳出血という病気は破綻すると、激しい頭痛を自覚し、続いて意識障害、手足の麻痺、

     半身の麻痺を起こす事も多く、
脳幹に出血すると呼吸障害や血圧低下を招き、肺にうっ血を起こすなど危険

     な状態に陥ります。

     その他、動脈奇形の破綻、外傷、出血性疾患、アミロイドアンギオパチーなども原因となり得ます。


     
脳出血という病気の出血部位

     出血部位は皮殻出血(大脳半球外側型出血)45〜50%、視床出血(大脳半球内側型出血)30〜35%

     、橋出血(脳幹部出血)数分で昏睡・四肢麻痺・重篤3〜6%、小脳出血(上小脳動脈の破綻が多い)2〜

     5%、皮質下出血5〜10%


     脳出血という病気/非高血圧性脳出血
 
     高血圧以外の脳出血の病気を指し、脳アミロイドアンギオパチー動静脈奇形ウィリス動脈輪閉塞症

     動脈瘤、(モヤモヤ病)、静脈血栓凝固障害腫瘍
などが原因となります。

  
     くも膜下出血という病気

     くも膜下に出血を来たす二大疾患は 嚢状脳動脈瘤(70〜80%)という病気と脳動脈奇形(5〜10%)とい

     う病気です。その他血管炎、脳腫瘍、などがあります。発症すれば15%は医療機関受診前に、30%は破

     裂後、48時間以内に死亡するといわれます。 再出血が予後不良の最大の原因です。再出血のピークは

     発症当日にあり、再出血時の死亡率は50〜70%に達します。


     
くも膜下出血という病気の症状

     脳と脊髄を保護するくも膜の下部に出血するもので脳出血と同様、突然激しい頭痛、を自覚し嘔吐を伴う場

     合が多い。頭痛部位は額周辺や後頭部に起こる事が多いものの、軽症の場合は、一般に目の奥や側頭部

     痛みを感じ、数日間にわたって続く。


     意識障害の場合も個人差があり、 発作後しばらく頭がぼんやりするだけの人もあれば、何日にもわたって

     意識がはっきりしない事もあり、次第に昏睡に陥る場合もある。又、四肢の麻痺や、視野が狭くなる、光を異

     常にまぶしく感じるなど、症状も様々である。異常を感じたら、この様なケースの場合は、即刻医師にかかる

     ことが肝要です。

     くも膜下出血という病気の場合、
原因が脳動脈瘤ならば再発しやすいので、原因を徹底的に解明する必要

     があります。最初の脳動脈瘤の出血が軽い場合、数日間で頭痛が治まり、回復したかのような錯覚を起こし

     やすいので、油断はできません。





◎こちらに掲載させて頂いておりました以下の脳出血関連追加情報は整理ポストに移動させて頂いております。
* 脳卒中対策基本法の原案策定* リハビリ装置開発* 雷鳴頭痛* 入浴中の死亡事故



     
* 微小未破裂脳動脈瘤;脳の検査中に、小さな未破裂の脳動脈瘤が発見される事があります。未破裂脳動

     脈瘤の治療法には @開頭し直接動脈瘤にクリップを欠ける開頭クリッピング術A血管の内側から動脈瘤を

     コイルで詰める血管内手術B経過観察 などがあります。 問題は未破裂脳動脈瘤の大きさです。日本脳神

     経外科学会での破裂率の調査では、 4o以下の動脈瘤の破裂率は0、17%と報告されており、極小さな動

     脈瘤の場合には慎重な経過観察(定期的な画像検査を継続する)が薦められております。(例えば2o程度

     の微小な動脈瘤の場合には@、Aの治療法の対応は不可能)






      
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             -脳出血-


  硬膜下出血;硬膜とくも膜の間の出血

  くも膜下出血;くも膜と軟膜の間の出血

  硬膜外出血;硬膜にある血管が破れ、頭蓋と硬膜の間に出血

  脳葉型出血;大脳皮質の表面近くの出血

  外側型出血;大脳と視床の間の被殻から出血

  橋出血;橋からの出血

  小脳出血;小脳からの出血

  内側型出血;視床からの出血



      
  - 日中活動時に病気発症 -


 高血圧というが病気長期間持続すると脳主幹動脈から分

 岐した末梢部(100〜300μm)に生じた病変より

 小動脈瘤が形成される事を上でのべました。日中活動時

 は血圧が急上昇する機会が多いためと思われます。


 何らかの原因で、血圧が急上昇するとこの小動脈瘤の壁

 に破綻が生じ出血します。何らかの原因の多くはこの日

 中に発生する血圧の急上昇と言う事ですね。


         
- 血腫の大きさ -

 通常、病気発症直後に最大に到達します。が、病気発症

 後も3時間以内で、36%が増大し、発症12時間後迄

 の血腫増大頻度は比較的高い。病気発症後12時間を経

 過すると4%に激減します。ただし血腫が増大しなくて

 も血腫周囲に浮腫が生じるのでその圧迫による病気の病

 状の悪化は少なくない。頭蓋内圧の亢進は脳ヘルニアな

 ど重篤、致死性の病気病状をもたらす事もある。


          
- 主要病気症状 -

 頭痛、意識障害、片麻痺などが一般的な症状とされるが

 、これは比較的大きな出血の場合であって、
小さな脳出

 血の場合は、頭痛、意識障害を伴わず片麻痺、半身感覚

 障害、構音障害などだけを呈する事も多い。

 
部位別の出血頻度は下の通りです。


 
皮殻出血(大脳半球外側型出血)45〜50% 40%

 視床出血(大脳半球内側型出血)30〜35% 30%

 橋出血(脳幹部出血)数分で昏睡・四肢麻痺・重篤
                        3〜6%
 10%

 
小脳出血(上小脳動脈の破綻が多い)2〜5% 10%

 皮質下出血               5〜10%

                    ( 茶色は別データです)
 

        -脳出血という病気の予後と治療-

 
 高血圧性脳出血

  大出血の場合病気の予後は不良であり中等度のものは
  意識障害が長期間持続しますが、その後、意識回復と
  ともに、局所症状は徐々に回復傾向を示す。

  小出血の例では殆ど回復する場合も少なく有りません。

  治療は血圧管理と抗浮腫対策などを施します。
  血圧管理は発症12〜24時間までは厳重な降圧治療
  をおこないます。

  
非高血圧性脳出血

  動脈奇形事態の病気の予後は比較的良好ですが、動脈
  瘤はくも膜下出血という病気を伴うと予後不良です。
  静脈血栓で急激に症状の進行する場合も予後不良です。

  動脈瘤の場合クリッピング術、血腫除去術が行われま
  す。
ナイダスがある場合、これに対する対策術も施さ
  れる場合があります。

  *
ナイダス:脳動静脈奇形を抗生する腫瘤状の
         異常血管網


  回復期、何れもリハビリが、大切で、患者の根気と、
  家族の理解が何より必要です。ただし、橋出血の場合
  のように、機能回復があまり望めない場合は、軽率に
  回復への期待を持たせたり、無理強いは気をつけなけ
  ればなりません。

  回復後も、再発防止は絶対に必要で、高血圧には充分
  な注意が求められます。食事、塩分、飲酒、喫煙、入
  浴、過労、力仕事、血圧を上げる行為などあらゆる方
  面に注意しなければなりません。

  


脳出血 追加情報整理ポスト
* 脳卒中対策基本法の原案策定 脳卒中は脳の血管が破れたり、詰まったりして起こりますが、死因3位、寝たきりや要介護状態の原因1位の重大な疾患の総称です。 脳梗塞の場合、発症から3時間以内にtPA(血栓溶解薬)を注入すれば社会復帰の可能性は極めて高くなります。しかし、この治療を受けた人は脳梗塞患者の2%程度しかおりません。 その原因は、周囲の人の脳卒中に対する知識不足、対象医療機関が分からない、 救急隊員さえもtPA治療を受けられる病院が分からないという事が有る様です。 脳卒中の予防、後遺症を減らすなどの目的のために「脳卒中対策基本法の原案の策定」がされました。これにより、@発症したらすぐ受診という常識の普及A発症した人を救急車で専門病院に運ぶ耐性の整備B最新の医療、リハビリ、療養支援を受ける仕組みづくり C患者情報を予防や医療の改善に生かすシステムの確立などの効果が期待できるとしております。
* リハビリ装置開発 筑波大システム工学の矢野博明准教授らは、健康な時の自然な歩き方に近い足の動きを機械制御で作り出し、 歩行訓練するリハビリテーション装置を開発した。 「脳梗塞や脳出血(発症7ヶ月〜13年経過の患者さん)で 体の片側が麻痺した 49〜76歳の男女12人に、 この装置を使って1回20分、週3回、 1ヶ月間実施した結果、 今まで機能回復が頭打ちになっていた11人で、平均の歩行速度が向上し、歩幅の平均値が延びるなどの改善が確認され、さらに近赤外光(光トポグラフィー)で血流量を測定し、脳の足の運動を司る部位が重点的に刺激され、活性化されており、効率的な訓練に繋がった」と報告しています。「この装置は脊髄を損傷した人のリハビリや、筋力が衰えた高齢者の訓練などにも使え、従来より高度の機能回復が期待できる。社会復帰や家族の負担軽減にも役立つ」とし、2年後(2011〜2012頃)の実用化を目指しています。
* 雷鳴頭痛 突然の超急性発症型頭痛を「雷鳴頭痛」と言います。 厳重注意すべき雷鳴頭痛の調査では11〜25%がくも膜下出血、約20%が解離性動脈瘤、2〜6%が脳内出血とされています。 この頭痛は片頭痛や運動によって起きる労作性頭痛などとよく似た症状の頭痛も多く、脳の異常の検査が重要になります。(雷鳴頭痛の様な場合でもMRIで片頭痛と判別できない場合もある。) 専門医(頭痛外来)を受診し、経過も含め しっかり確認する必要があります。
* 入浴中の死亡事故 入浴中の突然死の主な死因は、心筋梗塞などの心血管疾患と、脳出血などの脳血管障害です。特にご高齢の方の事故が多い。高温浴では血圧の上昇リスクで心血管疾患で約60%、脳血管障害で約30%といわれ、冬季特に12月に多発しております。 高温浴に加え、水圧による心臓への負担増大がハイリスクとなる。 死亡事故を防止するためには、@入浴前に脱衣所を暖かくし、浴室との急激な温度差をなくすA湯の温度は41〜42度以下とし、高温浴は避ける B浴槽に入る前にかけ湯をし、湯温に慣れるC水圧の影響を軽減するため、 浴槽には肋骨の下辺りまで漬かる半身浴にする D入浴時間は、ほんのり汗ばむ程度にするE浴槽から出るときは、ゆっくりと立ち上がる F入浴後は水分を補給するG飲酒後の入浴は避ける。入浴中の死亡事故は年間1万〜1、4万人発生しており、その8割が65歳以上の方と推定されております。

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